佐藤優 自壊する帝国

自壊する帝国

自壊する帝国

この本を借りてきて読み始めました。とても面白いです。「自壊する帝国」というのはソヴィエトのことです。ソ連の崩壊に立ち会った日本の外交官の物語です。登場するレストランやホテルがシックそうで、KBGの監視という緊張感があり、こういうのが映画にならないかなあ、と思います。著者が神学部出身ということもあって、神学を武器に共産主義ソ連に抑圧されたキリスト教徒の中に人脈を切り開いていきます。そこで明らかになるロシア人の感性については、以前ご紹介した高橋保行氏「ロシア精神の源(よみがえる「聖なるロシア」)」の記述と符合する点がいろいろありました。改めて「ロシア精神の源(よみがえる「聖なるロシア」)」を優れた本だと思いました。
それはともかく、著者の佐藤優氏のタフな知性に圧倒的な印象を受けます。それに比べて自分の生活のなんとダラけたことか。
こちらにつづきます。