2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

4.2.1. 客の記述:Quantitative System Performance

「4.2. モデルの入力」の続きです。 4.2.1. 客の記述 負荷強度は、表現するのに最も適したコンピュータ・システム作業負荷を示唆するために名前をつけられた、3つの方法のどれかで記述される。 トランザクション作業負荷は、要求(客)が到着するレートを示…

4.2. モデルの入力:Quantitative System Performance

「4.1. 導入」の続きです。 4.2. モデルの入力 待ち行列ネットワーク・モデルの基本実体は、システム・リソースを表すサービスセンターと、ユーザやジョブやトランザクションを表す客である。表4.1は単一クラス待ち行列ネットワーク・モデルの入力を挙げ…

4.1. 導入:Quantitative System Performance

「3.8. 演習」の続きです。 4.1. 導入 我々は今や待ち行列ネットワーク・モデルの入力と出力を精密に述べる準備が出来た。第1章で我々は、精度と費用の間の適切なバランスを達成するために、特定のコンピュータ・システムの特徴の正確な表現のために必要な…

第4章 待ち行列ネットワーク・モデルの入力と出力:Quantitative System Performance

4.1. 導入 4.2. モデルの入力 4.2.1. 客の記述 4.2.2. センターの記述 4.2.3. 処理要求時間 4.3. モデルの出力 4.3.1. 稼動率 4.3.2. 滞在時間 4.3.3. スループット 4.3.4. 待ち行列長 4.3.5. 他の出力 4.4. 複数クラス・モデル 4.4.1. 入力 4.4.2. 出力 4.5…

小声で・・・・・

小声で・・・・1000日目になりました。

3.8. 演習:Quantitative System Performance

「3.7. 参考文献」の続きです。 3.8. 演習 1. あなたが最もなじみのある特定のコンピュータ・システムのことを考えなさい。CPUでの基本処理要求時間をあなたはどのように計算するだろうか? 各々のディスク・デバイスでのそれは? メモリ内の平均ジョブ…

3.7. 参考文献:Quantitative System Performance

「3.6. まとめ」の続きです。 3.7. 参考文献 BuzenとDenningの運用分析は一般に我々の哲学に大きく影響を与えてきており、特にこの章に影響を与えている。表記法と、法則や仮定の特定の多くは彼らの業績から採られている。特筆すべきは、[Buzen 1976](そこ…

3.6. まとめ:Quantitative System Performance

「3.5. フロー・バランスの仮定」の続きです。 3.6. まとめ この章で我々は興味のある多くの量を定義し、これらの量を指し示すのに用いる表記法を導入し、これらの量の間のさまざまな代数的関係を導出してきた。これらの成果は以下の表に示される。我々は読…

3.5. フロー・バランスの仮定:Quantitative System Performance

「3.4. 強制フローの法則(2)」の続きです。 3.5. フロー・バランスの仮定 しばしば、システムがフロー・バランス性を満足していると仮定することは便利である。つまり到着の数は完了の数に等しく、よって到着レートがスループットに等しい、ということで…

3.4. 強制フローの法則(2):Quantitative System Performance

「3.4. 強制フローの法則(1)」の続きです。 やはり、成功するためには整合性が重要である。リソースの稼動率を計算するために稼動率の法則を用いることを考えてみよう。スループットをそのリソースへの訪問に関して表現することが出来、その場合、処理要…

3.4. 強制フローの法則(1):Quantitative System Performance

「3.3. リトルの法則(2)」の続きです。 3.4. 強制フローの法則 リトルの法則を検討する際、我々は見る範囲を個々のリソースからシステム全体にまで変えることを許してきた。詳細さの異なるレベルでは「要求」の異なる定義が適切である。例えば、ディスク…

(創作)家出中年

酒を飲んでいるうちに頭が変になっていまったようだ。「モビリティが足りない」「ノマドだ」などとつぶやきながら家を出てしまった。ノマド*1なので新幹線の指定席を取るなどということはしない。自由席で自由に席を占拠するが、あいにくB席(3列並んだ真…

[投稿}Webアプリケーション・サーバの応答時間近似式を求む(by expmlさん)

わたくしのブログに・・・・。なんと投稿依頼が来ました! こんなブログでよかったら、どうぞ使って下さい。 ということでexpmlさんからの投稿を載せます。これは、9/19にアップした「助言を求む(expmlさんの質問)」の背景を示した論文です。私の興味…

3.3. リトルの法則(2):Quantitative System Performance

「3.3. リトルの法則(1)」の続きです。 図3.3 4レベル適用したリトルの法則 長方形1はたぶん最も微妙である。それは待ち行列を含まない単一のリソースへのリトルの法則の適用を示している。この例では、個数はリソースの稼動率に対応しており(どの…

3.3. リトルの法則(1):Quantitative System Performance

「3.2. 基本的な量」の続きです。 3.3. リトルの法則 実際には稼動率の法則はリトルの法則の特別な場合であり、ここではより一般的な条件でこれを導出する。図3.2は時間の経過につれてシステムで発生した到着と完了の総数のグラフである。高いほうの階段…

遅ればせながら・・・・ クモを見た。

で・・・、クモである。 なぜ、私がここにいるのか、などと聞かないでね。いろいろ、あるんです。 夜のクモ

(妄想)9月の星座

星空はこちらをご覧下さい→AstroArts 夏の大三角形の中にある小さな星座はやの星座。恋の矢よ、よくハートにささっている絵にあるような、あの矢。 そんな昔からあったんですか? (少し笑って)恋が? いえ、ハートに矢が刺さるという概念が、ですよ。(と…

助言を求む(expmlさんの質問)

私のブログにexpmlさんという方がコメントで質問されました。 ここから始まるコメント欄での一連の応答 しかし、私はexpmlさんの質問に答えることが出来ませんでした。最後にexpmlさんは 私が このページを見つけたように、また誰か他の方に見つけられて、何…

3.2. 基本的な量:Quantitative System Performance

「3.1. 導入」の続きです。 3.2. 基本的な量 図3.1 抽象的なシステム もし我々が図3.1で示す抽象的なシステムを観察するならば、我々は以下の量を測定することを思うだろう。 、我々がシステムを観察した時間の長さ 、我々が観測した要求到着の数 、我…

3.1. 導入:Quantitative System Performance

「2.8. 参考文献」の続きです。 3.1. 導入 この章はこの本の残りの大部分のための技術的基礎を提供する。それには3つの目的がある。第1は、興味のある多くの量を定義することとこれらの量を指し示すのに用いる記述法を導入することである。第2は、これら…

第3章 基本法則:Quantitative System Performance

3.1. 導入 3.2. 基本的な量 3.3. リトルの法則 3.4. 強制フローの法則 3.5. フロー・バランスの仮定 3.6. まとめ 3.7. 参考文献 3.8. 演習 第2章 モデル化スタディの実行へ 第4章 待ち行列ネットワーク・モデルの入力と出力へ パートI.準備へ

「わいわい」初参加

いろいろあって、昨日は半年ぶりの東京出張。しかも、これがちょうど「わいわい」の日であるのを前日知りました。これは参加しないわけにはいかないだろ。と私が向かったのは、アイリッシュパブ新宿ダブリナーズ(小説「ユリシーズ」の舞台裏?) ダブリンの…

2.8. 参考文献:Quantitative System Performance

「2.7. まとめ」の続きです。 2.8. 参考文献 仮定を導入することの動機としての単純さの特定や測定の妥当性や評価のし易さはKienzleとSevcik [1979]に負っており、彼らはまたモデル化サイクルを妥当性確認、予測、検証のフェーズに分けることを提案してくれ…

2.7. まとめ:Quantitative System Performance

「2.6. 洞察の源」の続きです。 2.7. まとめ 待ち行列ネットワーク・モデルを用いたコンピュータ・システム解析の最も挑戦的な側面はモデルの定義やパラメータ値決定、評価の技術的詳細ではない。むしろ、待ち行列ネットワーク・モデル化の一般的「方法論」…

2.6. 洞察の源:Quantitative System Performance

「2.5. 感度分析」の続きです。 2.6. 洞察の源 待ち行列ネットワーク・モデル化の主要な長所は、モデル化サイクルがスタディ中のコンピュータ・システムについての多くの洞察を生みだすことである。これらの洞察は作業負荷特徴づけや、モデル定義や、システ…

2.5. 感度分析:Quantitative System Performance

「2.4. 作業負荷の特徴づけ(2)」の続きです。 2.5. 感度分析 コンピュータ・システム解析者は皆、問題の多い仮定を導入しなければならないような状況に遭遇する。感度分析はそのような仮定がスタディの結論に疑いを投げかける程度を決定するために使用す…

2.4. 作業負荷の特徴づけ(2):Quantitative System Performance

「2.4. 作業負荷の特徴づけ(1)」の続きです。 スタディの第2ステップはこの高レベル作業負荷特徴づけを候補システムの各々のモデルについて諸パラメータに翻訳することであった。負荷強度を決定することは問題ではなかった。3つの作業負荷コンポーネン…

2.4. 作業負荷の特徴づけ(1):Quantitative System Performance

「2.3. スタディの目的の理解」の続きです。 2.4. 作業負荷の特徴づけ モデル化サイクルの妥当性確認フェーズを検討する際、測定を興味のあるコンピュータ・システムの作業負荷尺度を得る過程として、パラメータ値決定をそれらの作業負荷尺度を待ち行列ネッ…

プロティノス 「エネアデス」

世界の名著〈続 2〉プロティノス,ポルピュリオス,プロクロス (1976年)出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1976メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (2件) を見る ミーハーな気持ちでプロティノスを借りてきて読んでいるけれど、難しくて歯…

2.3. スタディの目的の理解:Quantitative System Performance

「2.2. モデル化サイクル(2)」の続きです。 2.3. スタディの目的の理解 モデル化スタディの妥当性確認フェーズが考察中のコンピュータ・システムの綿密な理解を要求することは明らかである。そのスタディの諸目的の綿密な理解が同じくらい重要であること…