2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【前提a】

「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CETとTUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明をこれらか数日に渡って記していきます。まずは、前提を述べます。 ロットのモデルへの到着時刻の系列を与える。番目のロットのモデルへの到着時刻をと…

人間通

人間通 (新潮選書)作者: 谷沢永一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1995/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る人間通になりたくて買いましたが、裏表紙に田辺聖子さんが推薦文を書かれているので買いましたが、私には…

搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CETとTUとTLは一定 の場合

「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」をCET=TU+TLでない場合について拡張します。(「キャリア交換時間CET」を参照して下さい。) 上図の構成でG/D/1の場合、すなわち、到着間隔…

古代エジプト人

古代エジプト人 20 (教養選書 20)作者: L.コットレル,酒井傳六出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1973/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るこれは矢島文夫さんの「古代エジプトの物語」と並んで、若かった私を古代エジプトへのタイム…

搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理の拡張の試み。

「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」ではCET=TU+TL でしたが、その制約をはずして同じような定理が成り立つかどうか調べます。 まず「【前提】」はそのまま使えます。 次に、「【定理1…

キャリア交換時間CET

キャリア交換時間とは、ある装置のあるロードポートで、処理済のキャリアをはずして別の処理前のキャリアと交換するのに要する時間です。キャリア交換時間は通常、文字で表現します。これはCarrier Exchange Timeの略です。 もし、今あるキャリアを取り除く…

五衰の人 徳岡孝夫

五衰の人―三島由紀夫私記 (文春文庫)作者: 徳岡孝夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/11メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (15件) を見る三島事件の時、私は小学校の五年生で、その事件の意味するところなんかはまったく分かりません…

フューチャリスト宣言

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)作者: 梅田望夫,茂木健一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/05/08メディア: 新書購入: 15人 クリック: 170回この商品を含むブログ (680件) を見る私にとって、梅田望夫氏の4冊目の本です。これを読んでから茂木健…

【定理9】

補足説明 以下は、「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【前提】」から始まっています。 【定理9】であれば、である。 (証明) 定理8より (証明終わ…

【定理8】

補足説明 以下は、「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【前提】」から始まっています。 【定理8】であれば、、が成り立つ。 (証明) 定理5に次々と定…

【定理7】

補足説明 以下は、「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【前提】」から始まっています。 【定理7】M1における、ある「かたまり」の各ロットについて、…

【定理6】

補足説明 以下は、「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【前提】」から始まっています。 【定理6】M1における、ある「かたまり」の各ロットについて、…

【定理5】

補足説明 以下は、「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【前提】」から始まっています。 【定理5】であれば、M1における最初の「かたまり」、つまり先…

河合隼雄氏死去

河合隼雄氏の本を最初に読んだのは私が大学生の頃だから、もう30年近く前のことで、それは「ユング心理学入門」ユング心理学入門作者: 河合隼雄出版社/メーカー: 培風館発売日: 1967/10/01メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 66回この商品を含むブログ …

【定理4】

補足説明 以下は、「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【前提】」から始まっています。 【定理4】の場合、M2でロットが「かたまり」の先頭のロット(…

【定理3】

補足説明 以下は、「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【前提】」から始まっています。 【定理3】の場合、M2でロットが「かたまり」の先頭のロット(…

【定理2】

補足説明 以下は、「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【前提】」から始まっています。 【定理2】 M1におけるロットのサイクルタイムをとすると、と…

【定理1】

補足説明 以下は、「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【前提】」から始まっています。 【定理1】:である。また、 (証明) M1でのかたまりを考察す…

【前提】

「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明をこれらか数日に渡って記していきます。まずは、前提を述べます。 ロットのモデルへの到着時刻の系列を与える。番目のロットのモデルへの…

搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合

上図の構成でG/D/1の場合、すなわち、到着間隔が一般の確率分布であり、装置の処理時間が一定(これをとします)、装置が一台の場合を考えます。これを搬送時間ありG/D/1と呼ぶことにします。 そしてさらに、キャリア交換時間は(とについては「装…

たぶんつまらない話が続きます。

読んで下さっている方々には申し訳ないのですが、明日から当分の間、カテゴリー[ファブ内物流の論理を求めて]は、無味乾燥な話が続きます。どんな話かと言いますと、私がここ数年試みてきた 上図のような構成の待ち行列についての若干の知見と、その数学的な…

伊勢神宮の謎 高野澄

今日は13日の金曜日だから、13日の金曜日に関係のない神道で、というわけでもありませんが、今日はこの本です。伊勢神宮の謎―なぜ日本文化の故郷(ふるさと)なのか (ノン・ポシェット―日本史の旅)作者: 高野澄出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 1992/10/01…

Factory Physicsの法則・定義・系に追加したい法則

「Factory Physicsの法則・定義・系の一覧」でFactory Physicsに出ている諸法則を紹介しましたが、私として、もう少し追加したいと思う工場運用の法則があります。 1つはゴールドラットの「ザ・ゴール」ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か作者: エリヤ…

「ロットサイズ縮小によるサイクルタイム短縮の可能性について」再考

「ロットサイズ縮小によるサイクルタイム短縮の可能性について」で述べたことは、 ロットサイズを縮小してサイクルタイムを小さくするのを妨げているのは 搬送時間とセットアップ時間 とまとめることが可能ですが、「枚葉装置モデルにおけるロードポートネッ…

枚葉装置モデルにおけるロードポートネック

ここでは「処理時間のオーバーラップがある場合のロードポートネック」での考察を枚葉装置に適用します。以下の図のような枚葉装置モデルを導入します。 このモデルには、以下のパラメータがあります。 装置のパラメータ :装置のロードポート数 :装置内部…

処理時間のオーバーラップがある場合のロードポートネック

「ロードポートネック」では、「装置でのロットの処理時間にオーバーラップがない」という仮定を置きました。今度は、この仮定を取り除いた場合を含むようにロードポートネックの判定式を拡張したいと思います。ロードポートネックの判定式は「キャリア交換…

カテゴリー[ファブ内物流の論理を求めて]を本にしたい。

自己満足でしかないのですが、このブログのカテゴリー[ファブ内物流の論理を求めて]の中で、論理の道をあちこちにさ迷った結果を、どこかの時点で本の形にまとめてみたい、と思い始めました。 そのためには、今までのブログの論理の展開の関係を一度、見直し…

キャリア交換時間CETの重要性

「キャリア交換時間CET」で明らかになったことのひとつは、 キャリア交換時間の重要性 です。ロードポートネックになるかどうかを決める要素の一つがキャリア交換時間交換時間である、ということです。搬送時間やが直接、ロードポートネックへ寄与するわけで…

どうも[薔薇十字団からITへ]が臨界点に達したらしい

こんなタイトルを書くと後で後悔しそうです。私が言いたかったのは次のようなことです。 昨日、「デカルトの夢」を書いてから「デカルト」から「デカルトの夢」にリンクを貼りました。すると、今まで[薔薇十字団からITへ]のカテゴリーで書いていたいくつか…

デカルトの夢

デカルトの夢、として有名なデカルトの見たあやしげな3つの夢のことを紹介します。この夢の詳しい記述は伝記作者バイエの「デカルト殿の生涯」に出てくるそうですが、私には原典を読む能力がありません。また、この夢の詳しい内容は田中仁彦氏の「デカルト…