2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

生産ラインの制御政策(つづき)

さらに「生産ラインの最適制御――大野 勝久」の「2.生産ラインの制御政策」を読んでいきますと、この箇所に興味を持ちました。 (10)にたいしてSpearman and Zazanis [*1]は、単一品種生産ラインに対して「プル方式がMRPより優れており、かんばん方式のスル…

とほほ・・・・

今日、下のエントリーを実家のパソコンで書いたあと、パソコンのスタンドの足に右足の小指をしたたかぶつけてしまった。当初はそれほど痛くもなかったが2時間たったら痛くてまともに歩くことも出来ないので、病院に行ってきました。大晦日ということで救急…

ブログ分割計画

こんにちは。ブランディング職人の伊藤です。 という伊藤さんのブログ記事「★読者をあなたの信者にさせる方法 その1―――たった1記事で読者をファンにする文章の仕掛け」に 「必ず断定。そして、すごく丁寧。」 というのを読んで、ふ〜ん、なるほど、と思い…

生産ラインの制御政策

「生産ラインの最適制御――大野 勝久」からの抜粋です。 2.生産ラインの制御政策 多品種を生産する多工程生産ラインにおける制御政策としては、様々なものが論じられてきた。まず初めに、単一品種多工程生産ラインにおける制御政策あるいは管理方式をBuzaco…

特集:JIT生産システムの数理

「オペレーションズ・リサーチ:経営の科学 2002年4月 特集:JIT生産システムの数理」を見てみましょう。以下の論文が出ています。 特集にあたって――大野 勝久 相互補完国際物流システム――平木 秀作 1.はじめに 2.相互補完システムの背景 3.相互補…

マンネリかなあ

2009/8/22からずっとネットにアップされていた教科書「Quantitative System Performance; Computer System Analysis Using Queueing Network Models」(定量的システム性能:待ち行列ネットワーク・モデルを用いたコンピュータ・システムの解析)を和訳し続…

9.3.3.共用メモリ制約を持つ複数クラス:Quantitative System Performance

「9.3.2.独立なメモリ制約を持つ複数クラス」の続きです。(目次はこちら) 9.3.3.共用メモリ制約を持つ複数クラス アルゴリズム9.2は個々のクラスは他のクラスの動作とは独立なメモリ制約に従うと仮定した。ここで我々はそのアルゴリズムを共用メモリ制…

9.3.2.独立なメモリ制約を持つ複数クラス:Quantitative System Performance

「[9.3.1.単一クラス・モデル(2)」の続きです。(目次はこちら) 9.3.2.独立なメモリ制約を持つ複数クラス ここで種類の客クラスがあり、それぞれが独立のメモリ制約を持つシステムを考察しよう。(クラスは負荷強度と処理要求時間だけでなくたぶんそのメ…

9.3.1.単一クラス・モデル(2):Quantitative System Performance

「9.3.1.単一クラス・モデル(1)」の続きです。(目次はこちら) このアルゴリズムの適用例として、1個のCPUと2台のディスクと512Kバイトのメモリを持つ小さなタイムシェアリング・システムを考察しよう。平均1会話が、3秒のCPU処理、1つのディ…

9.3.1.単一クラス・モデル(1):Quantitative System Performance

「9.3.メモリ制約」の続きです。(目次はこちら) 9.3.1.単一クラス・モデル 客が処理要求時間と同様にメモリ要求量についても区別出来ないと仮定する。メモリ制約の値をで示す。個より少ない数の準備完了客が存在する時にもしある客が準備完了になると(つ…

ちょっとおもしろそう。スーパーコンピューティング。

専門外なのでよく分からないが、おもしろそう。とにかく安くて高性能らしい。2009/12/10 GPUコンピューティングの現状とスーパーコンピューティングの未来View more documents from PFI Marketing .池田信夫氏の「ゲーム機がスパコンになるとき――池田信夫Blo…

9.3.メモリ制約:Quantitative System Performance

「9.2.既知の平均マルチプログラミング・レベルを持つシステム(2)」の続きです。(目次はこちら) 9.3.メモリ制約 メモリ制約のスループット制限効果はメモリの性能への主要効果であるので、その正確な表現は重要であり得る。我々は分離可能待ち行列ネッ…

9.2.既知の平均マルチプログラミング・レベルを持つシステム(2):Quantitative System Performance

「9.2.既知の平均マルチプログラミング・レベルを持つシステム(1)」の続きです。(目次はこちら) ここに全てバッチ・タイプである3つの区別可能な作業負荷を持つシステムのベンチマークの間に収集された実際のデータに基づく例がある。表9.1に示すよ…

9.2.既知の平均マルチプログラミング・レベルを持つシステム(1):Quantitative System Performance

「9.1.導入」の続きです。(目次はこちら) 9.2.既知の平均マルチプログラミング・レベルを持つシステム このセクションは、既知の平均マルチプログラミング・レベルを持つバッチ作業負荷の一見単純な場合をモデル化する際であっても微妙さが発生する可能性…

9.1.導入:Quantitative System Performance

「8.8.演習」の続きです。(目次はこちら) 9.1.導入 メモリとその管理はおもに2つの仕方でコンピュータ・システムの性能に影響を与える。まず、ほぼ全てのシステムはメモリ制約、つまりメモリの使用可能性によって課せられた、同時にアクティブになり得る…

第9章 メモリ:Quantitative System Performance

9.1.導入 9.2.既知の平均マルチプログラミング・レベルを持つシステム 9.3.メモリ制約 9.3.1.単一クラス・モデル 9.3.2.独立なメモリ制約を持つ複数クラス 9.3.3.共用メモリ制約を持つ複数クラス 9.4.スワッピング 9.4.1.専用デバイスへのスワッピング 9.4.2…

逆瀬川近似式の改良

「逆瀬川氏の近似式の論文の和訳(2)」で逆瀬川氏の提案するの平均待ち行列長の近似式 ・・・・・(1) を紹介しましたが、これはもともとは 「逆瀬川氏の近似式の論文の和訳(1) 」にありますようにPage*1による近似式 ・・・・・(2) に ・・・・・…

「クローズド待ち行列ネットワークにおけるノートンの定理」を読んで

「クローズド待ち行列ネットワークにおけるノートンの定理(1)」「(2)」を読んでいろいろ理解することがありました。自分の頭の中はよく整理されていませんが、いろいろ「こうではないか?」とひらめくことがあって新鮮な思いを感じました。思いついた…

クローズド待ち行列ネットワークにおけるノートンの定理(2)

「クローズド待ち行列ネットワークにおけるノートンの定理(1)」の続きです。 これは、Sanjay Kumar Boseという方の本「An Introduction to Queueing Systems」の一部を翻訳したものです。 この翻訳した部分http://www.iitg.ac.in/skbose/qbook/ch5_sample…

挽歌2つ

神風の伊勢の国にもあらましを なにしか来けむ君もあらなくに うつそみの人にあるわれや 明日よりは二上山を妹(いろも)とわが見む

クローズド待ち行列ネットワークにおけるノートンの定理(1)

これは、Sanjay Kumar Boseという方の本「An Introduction to Queueing Systems」の一部を翻訳したものです。 この翻訳した部分http://www.iitg.ac.in/skbose/qbook/ch5_sample.pdfは英語でウェブに公開されているので、日本語に訳しても著作権の侵害に当た…

今年のブログ活動のまとめ

今年も残り少なくなってきたので、私のブログ活動のまとめを・・・・(自分のためだけにまとめています。) 今年、自分のブログ活動の中で一番大きかったのは「Quantitative System Performance」という本(サイト)に出会ったこと。(ここ) こんなハイレベ…

階層的モデル化の解法について(2)

「階層的モデル化の解法について(1)」の続きです。 次に進みます。 FECSの処理レートを評価するための一般的テクニックは分離可能な高レベル・モデルをもたらさないが、低レベル・モデルを分離可能ネットワークとして解析すること(セクション8.3…

階層的モデル化の解法について(1)

もう一度「8.4.高レベル・モデルの求解」です。 高レベル・モデルを評価する最も明らかな方法は前章で開発した解析テクニックを適用することである。第20章で我々は負荷依存サービスセンターを含むネットワークの効率的な評価を可能にするMVA解法の拡張…

20.4.プログラムの実装:Quantitative System Performance

「20.3.複数クラス・モデル」の続きです。(目次はこちら) 20.4.プログラムの実装 負荷独立キューイング・センターを持つクローズド・モデル用の平均値解析のFortran実装は単一クラスと複数クラスの場合についてそれぞれ第18章と第19章で与えられている…

20.3.複数クラス・モデル:Quantitative System Performance

「20.2.単一クラス・モデル」の続きです。(目次はこちら) 20.3.複数クラス・モデル 我々は個のサービスセンターと種類の客クラスを持つモデルを考察する。複数クラス・モデル内のサービスセンターが負荷依存の振舞いを示す2つの仕方がある。 より簡単な形…

20.2.単一クラス・モデル:Quantitative System Performance

「20.1.導入」の続きです。(目次はこちら) 20.2.単一クラス・モデル 我々は個のサービスセンターとバッチあるいは端末のタイプの単一客クラスを持つモデルを考察する。がセンターに個の客がある場合のセンターのサービスレートであるとしよう。をモデル全…

20.1. 導入:Quantitative System Performance

「19.2.プログラム」の続きです。(目次はこちら) 20.1. 導入 第6章と第7章で開発した平均値解析(MVA)アルゴリズムは、キューイングとディレイのタイプのサービスセンターのみを許していた。しかし第8章に記したように、負荷依存サービスセンターを…

第20章 負荷依存サービスセンター:Quantitative System Performance

20.1.導入 20.2.単一クラス・モデル 20.3.複数クラス・モデル 20.4.プログラムの実装 第19章 複数クラス、厳密MVAの実装 パートVI.附録へ

「合成キューイング」について

「アルゴリズム8.1:分離可能モデルのための階層的分解解法」の続きです。 前に戻って「8.2.フロー等価サービスセンターの作成」をもう一度読み進んでいきますと、次の箇所でひっかかりました。 特定の総体に対応するフロー等価サービスセンターは、クラ…