2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(13)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(12) 次に第3章の記述は濾波の理論に進みますが、私にはこれが予測の理論より難解です。 (3.34)のような時系列の場合の濾波の問題は…

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(12)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(11) このようにいろいろ分からない点がありますが、どうやらを予測するにはに線形演算子をほどこせばよいようです。それではこの演…

短寿命市場環境と短サイクルタイム(3)

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「短寿命市場環境と短サイクルタイム」「(2)」で述べたように、短寿命市場環境ではサイクルタイムを短縮することが(「ザ・ゴール」でいう意味での)スループット向上に大きく寄与し、さらに在庫縮小にも寄与するのであった。では、サイクルタイム短縮の…

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(11)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(10) 今回は第3章の中心である ・・・・・(15) の形の時系列における予測の理論の叙述です。しかし、私はこれを充分に理解して…

山へ行くぞっ!

いろいろ、うっとおしいことが多いこのごろ・・・。 あっ・・・・・異界が呼んでいる。 よしっ、山行くぞ! 山行くぞ! 山だ山だ。 そうだそうだ! 山だ山だ。! 木の間から目当ての滝が見える。 小川だ小川だ ・・・・・・ 滝だ滝だ! 右隣にももう一つ滝。…

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(10)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(9) ここまでで第3章の前半の読解を終えました。しかし、もうこれ以上はどうにも進めません。私には数式が難しくて、いったい何がど…

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(9)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(8) 「(8)」では私流に時系列 ・・・・・(15) がエルゴード的であることを導き出しましたが、この導出が厳密ではないことは私…

私の無意識の中で何かがひと段落したらしい。

昨日はすることいろいろなことをやり直す(いつもより30円高い牛乳を買って、もう一度取り替えてもらうとか)はめになり、いろいろもの忘れと、疲労感と、猛烈に酒が飲みたくなって酒を飲んで、(酒を飲む前に)図書館(これも2回行くことになった)から…

デジタル・ナルシス―――西垣 通

デジタル・ナルシス―情報科学パイオニアたちの欲望 (同時代ライブラリー (293))作者: 西垣通出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1997/01/14メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見る 西垣 通氏の本に出合って驚倒したのはいつのことだ…

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(8)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(7) 「第3章 時系列、情報および通信(7)」で導出したウィーナー過程はの範囲で定義されたものでした。これをの範囲で定義された関…

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(7)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(6) さてここで話が少し変わって、ウィーナーが若い頃から研究してきたブラウン運動、実際には理想化された、無限小の時間に変動する…

短寿命市場環境と短サイクルタイム(2)

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5月16日の「短寿命市場環境と短サイクルタイム」についてブログを読んでくださるTさんからメールでご指摘を頂きました。 評価指標は販売機会損失の方が良いのでは?・・・・・ 販売機会損失の視点で行くとT2後に製品は突然売れなくなりますので 工場に…

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(6)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(5) このあとウィーナーは 一つの時系列の全過去が可付番個の量であらわされる場合に問題の焦点を絞ろう。 と書いています。「可付番…

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(5)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(4) 前回は式(3) ・・・・・(3) を導きました。しかしこの式はこのままでは時系列に応用することが出来ません。もうひとひねり…

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(4)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(3) 「(3)」での話は、時間とは無関係に情報を定義したものでした。しかし、現実にラジオやテレビその他で利用されている電波では…

短寿命市場環境と短サイクルタイム

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「多品種方針と1品種方針(2)」では短寿命市場環境においては多品種生産にならざるを得ないことを結論づけた。 「多品種方針と1品種方針(1)」で求めた多品種方針の売上げの式 ・・・・・(1) から、サイクルタイムが短いほうが売上げが多くなること…

多品種方針と1品種方針(2)

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「多品種方針と1品種方針(1)」で求めた式(1)と(2)を用いて、品種数が増えると評価尺度(1品種方針の場合の総売り上げ個数)/(多品種方針の場合の総売り上げ個数)がどのように変化するか、グラフに書いてみることにする。売れる期間を12ヶ月…

多品種方針と1品種方針(1)

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「短寿命市場時代の工場運営」で考えた多品種方針と1品種方針の優劣を調べる例について、その条件を変えた場合に結果がどう変わるか検討してみる。 売れ筋製品が売れる期間を1年から6ヶ月に短縮してみよう。すると1品種方針の場合は、売れる期間内に10…

短寿命市場時代の工場運営

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「ザ・ゴールにおけるスループット」「ザ・ゴールにおける在庫と経費」で考えたことの続きです。 現代では多くの製品の寿命が短い。製品そのものがすぐ故障してしまう、という意味ではなくて、その製品が売れる期間が短い、という意味で寿命が短い。そのこと…

(妄想)5月の星座

おとめ座はいろいろな女神や人物にあてられるけれど、今月はエーリゴネーにするね。これもちっともロマンチックじゃないけれど。 はい。 いい生徒さんだこと。 おとめ座のとなりのうしかい座はエーリゴネーの父親のイーカリオス。アッティカ*1はイーカリアの…

Tさんからのメール

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いつも私のブログを見て下さるTさんから最近の私の「ザ・ゴール」の話題でメールを頂きました。その内容が参考になるので、これは私だけが見るのはもったいないと思いました。そこでTさんにお願いして公開の許可を頂きました。それを以下に示します。 いつ…

英国王妃物語

英国王妃物語 (三省堂選書)作者: 森護出版社/メーカー: 三省堂発売日: 1986/06メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 著者は大著 英国王室史話作者: 森護出版社/メーカー: 大修館書店発売日: 1986/03/01メディア: 単行本この商品…

生物と無生物のあいだ

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1107件) を見る ウィーナーのサイバネティックスの第2章を読解しているうちに、エントロ…

ザ・ゴールにおける在庫と経費

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「ザ・ゴール」では、在庫と経費を次のように定義している。 在庫 販売しようとする物を購入するために投資した全てのお金 経費 在庫をスループットに変えるために費やすお金 これらも私にはよく分からない。分からない点をまとめてみると以下のようになる。…

音楽が生きることへの信頼を与えてくれる

鬱っぽくなった時はピアノ曲を聴いて鬱を退散させています。それも明るいやつを。大げさな言いかたかもしれませんが、音楽が生きることへの信頼を与えてくれているような気がします。遊びの感覚というか、自由さというか、思いがけない眺望の予感とか、そう…

ザ・ゴールにおけるスループット

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「企業の目的はお金を儲けること」という仮定は、「お金か、ビジョンか」で検討したように怪しいが、話を単純にするため、この仮定を正しいとしよう。お金はある意味、共通言語であるから、このように仮定してもそれほど最適行動とズレることはないだろう。…

薔薇十字団について何かをほのめかすようにして隠す

そこでさっそく招待状を見せると相手は満足しただけではなく、驚いたことに、絶大な敬意を示してこう言った。 「同志よ、ずっとお通り下さい。あなたさまは、お待ち申していた私どもの客人です。」ついでに、よろしければお名前をお聞かせ下されますまいかと…

ヘシオドス 仕事と日

ヘーシオドス 仕事と日 (岩波文庫)作者: ヘーシオドス,Ησιοδου,松平千秋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1986/05/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る 「仕事と日」で気になっているのは5つの時代の話です。 5つ…

「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(3)

上位エントリ:サイバネティックス 先行エントリ:「サイバネティックス」という本の「第3章 時系列、情報および通信」(2) 通信を、時系列、すなわち時間の経過に伴い確率的に変化する量、と見なすことを述べたあとには、通信が伝える情報の量をどのよう…

気になる言葉。「コロノスのオイディプス」より

このところ、ソフォクレス作のギリシア悲劇「コロノスのオイディプス」の中のセリフが気になっている。 オイディプスが1日のうちに王としての自分の誇りの根拠の崩壊を目の当たりにしたのち、つまり、自分が父親殺しであり、実の母親を妻としていた(これら…