2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
例えば、出雲国風土記には次のような記事があります。 屋代の郷(さと)。天(あめ)の下(した)造(つく)らしし大神(おほかみ)の垜(あむづち)立てて射たまひし処なり。故(かれ)、矢代といふ。 屋代の郷(さと)。天の下(=地上)をお作りになった…
風土記の魅力(1)で紹介しました八束水臣津野命(やつかみず・おみずの・の・みこと)という神様は日本書紀にはまったく登場せず、古事記には名前が1回だけ登場する神様です。それはスサノオからオオクニヌシに至る系譜を述べるところで、以下の箇所です。…
出雲国風土記から この土地を意宇(おう)と名前をつけたいわれは、次のようなものでした。 八束水臣津野命(やつかみず・おみずの・の・みこと)が 「八雲立つ出雲の国は狭い布のような若い国だなあ。国を小さく作ったものだ。だから、作って縫い上げよう」…
風土記の世界 (岩波新書)作者: 三浦佑之出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/04/21メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る風土記というのは若い頃から興味があって、自分の本棚の中には岩波の日本古典文学大系の風土記があります。風土記は読む…
これは聖杯伝説について私が思っていること感じていることを気ままに書いているものです。 実は私はワーグナーのパルジファルの音楽が嫌いでした。第1幕への前奏曲を聴いた時、なんて抑圧的な音楽だろう、と感じました。何か上から権威で押し付けるような感…
これは聖杯伝説について私が思っていること感じていることを気ままに書いているものです。 では聖杯と何か、についてですが、ブルフィンチの「中世騎士物語」ではこう説明されています。以下の文章では聖杯はサングリアルという言葉で表されています。 サン…
倭の五王 - 王位継承と五世紀の東アジア (中公新書)作者: 河内春人出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2018/01/19メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る中国の「宋書」などの史書に登場する倭の五王について、古事記や日本書紀の記述を一旦埒…
これは聖杯伝説について私が思っていること感じていることを気ままに書いているものです。 ユングの夢のつづきです。 私はなんとなく心細くて周囲を見まわすと、私が高い城壁に立っていることがわかった。城壁の下の方は一種の講師垣で囲んであったが、それ…
聖杯伝説というのは日本ではまだなじみが薄く私には今ひとつピンとこないですが、どうも気になっていて、最近、YouTubeでワーグナーのパルジファルを見ています。 気になっているからには何かひっかかっていることがあるに違いなく、今の私のもやもやを何と…