2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

攻めあぐんでいます。

「QNA(10)(11)へのメモ(1)」で私は まず 近似は全てWhitt*1における基本方法、すなわち、漸近法と定常間隔法、に基づいている。 と書かれているのが重要そうです。そうすると、この漸近法と定常間隔法を理解するためには論文 W. Whitt,「再生過程…

QNA:ノードでの混雑:GI/G/1待ち行列:GI/G/m待ち行列

個人的な興味から、「The Queueing Network Analyzer」の「5.1 GI/G/1待ち行列」の構成を見直します。 待ち時間の平均値 KraemerとLangenbach-Belzの近似1を使用。、、から出す。 ノード内の客の数の平均値の近似。とから出す。 遅延の確率 KraemerとLangen…

よいしょっと・・・

よいしょっと、 僕は、ここでこの旗を掲げる。 多くの人には荒野にしか見えない、でも私にはフロンティアに見えるこの土地で。 各々のフロンティアでさまざまな旗を掲げる他の人々のことに思いを馳せながら。

東京、夏の陣は・・・・

幸い天候に恵まれました。倉田(id:atkura)さん、ご尽力ありがとうございます。 倉田さんには、良い木材のように、人柄のよい香りを感じました。 シシケバブやネパール風シャオメン、キーマカリーもまた、よい香りでした。 中山(id:taknakayama)さんとは、ほ…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzerの構成

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer」 の翻訳が完了しましたので、もう一度、内容を見直してみたいと考えています。まずは、構成を振り返ります。 The Queueing Network Analyzerの構成 導入とまとめ インプット 標準インプット 客の生成と組合せ …

真実の書は魔術的なものである。

消化できていないけど書いてしまえ。私なりの「シュッポロ」へのエール。 ル・クレジオのマヤ神話(チラム・バラムの書)の序文から 真実の書物は魔術的なものである。それらは時のはるかかなたの外れから、濃い影となり、石碑のような姿となてやってくる。…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzerの翻訳完了

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(1)」から「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(18)」までで、 「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer」 の翻訳が完了しました。 これをWordファイルにして、id:keitabandoさんの 「My Op…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(18)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(17)」の続きです。 例えば、個々の客がけっして2回以上どのノードも訪れない場合でさえ巨視的な見方として環状ネットワークを全く適切であると考えるかもしれない。この見方が現実的であるためには、個々…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(17)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(16)」の続きです。 ネットワーク内の総滞在時間の分散の近似を得るために、異なるノードでの滞在時間は、任意の特定のルートが定められると条件付で独立であると仮定する。(これはM/M/1ノードの全ての非環…

ヴァネヴァー・ブッシュだって?

今月は月始めに宣言したように基本的には「待ち行列理論」以外のことは書かないつもりでしましたが、どうしてもその原則をやぶってしまうことが数回ありました。今回もやぶらざるを得ません。こういうことは記録しておかなければ、という思いです。 「われわ…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(16)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(15)」の続きです。 今日も2ページ。 6.1 システム混雑尺度 ひとつの基本的な総ネットワーク・パフォーマンス尺度は「スループット」であり、これを我々は「総外部到着レート」として定義する。 (72) ノー…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(15)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(14)」の続きです。 今日も2ページ。 ここでM/G/1公式(62)と(63)をGI/G/1待ち行列のために修正する。を (64) で定義する。ただしはについて(44)を、について(54)を用いた(63)におけるのM/G/1値であり、 (65)…

補足2:未完の「失われた時を求めて」

・・・・プルーストが他界した1922年までに出版されたのは、全体の3分の2までにすぎなかった。残りの3分の1は死後になって、弟ロベールらがおおむね出来上がっていた遺稿を整理して刊行したものである。仮にもしあと数年の命が残されていたら、作品…

補足1:細かい描写

たとえば、話の本筋とはあまり関係のないところでの、プルーストのこのような細かい描写。 しかし、さらにその先に行くと、流はゆるやかになり、ある人の所有地のなかをつらぬいているが、その地所の出入を一般にゆるしていた所有者は、かねてから水草園芸の…

過ぎし日の本、来るべき日の本

三上さんのブログの最近の「本」をテーマにした内容が私の中の何かを刺激するのですが、悔しいかな、私の中からは何のまとまりも現れてこないのです。いや、こないと断言していてはいけない、ここはオープンマインドで、と・・・・・。 「いざ北へ2008その20…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(14)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(13)」の続きです。 今日も2ページ。突っ走るしかない。 ケース1:の場合 (51) これは公式 と から来ている。 ケース2: (52) (52)はアーラン変数を考察することで得られる。は個のiidの、平均の指数確率…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(13)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(12)」の続きです。 今日も2ページ。 モーメントの代わりに我々は到着レートと平均サービス時間、2乗変動係数とを用いる。単一ノードに注目するので、このセクションの中ではノードを示す下付き添え字を省…

自戒。酔ってブログにコメントを書かないこと。

一昨日、サンフランシスコでの仕事が終わって、知り合いの方々と飲みにいって、店を3軒変えて、つい飲みすぎてしまった。その後、ホテルに帰って来て(帰った記憶がない)いつも見ている方々のブログを読んだ。そのうえ、酔った勢いで数名の方々のブログに…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(12)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(11)」の続きです。 (サンフランシスコ空港にて) 出発過程のための最も適切な見方、定常間隔法か漸近法か、は、出発過程が到着する次のノードでのトラフィック強度に依存する。次のノードでのトラフィック…

QNA(10)(11)へのメモ(2)

「QNA(10)(11)へのメモ(1)」の続きです。 合流される元の流れが1個しかない場合、つまりまったく合流がない場合には、合流元と合流後で2乗変動係数が同じでなければならないはずなのに式(34)ではそうはなっていない。 ということの意味を述べま…

QNA(10)(11)へのメモ(1)

さてQNAの心臓部である「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(10)」「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(11)」については私はとてもついていけません。ついていけない、といってシッポを捲いて逃げていくのもシャクです。私が一番知…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(11)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(10)」の続きです。 今日も2ページ。 あいにく、が非線形であるので、もそうである。しかし、Albinは、と指数分布の、1の凸結合が、3%に対して4%の平均絶対値誤差を持ち、ほぼ同様にうまくいくことを…

今、サンフランシスコに来ています。

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(10)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(9)」の続きです。 今日も2ページ。 パラメータとは単一サーバについては一致し、はサーバの数が増加するにつれて(の時は明らかに)より役立つ傾向がある。 到着レートがノードについて計算された後に、QNA…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(9)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(8)」の続きです。 今日も2ページ。 ただしはノードでの平衡時の客の数を表し、変数はノードでの1訪問あたりの滞在時間を表す。 (16)内の演算を逆にすることにより(17)内の変数とを得るので、元々のデータ…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(8)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(7)」の続きです。 今日も2ページ。 (8)によって、でである。(14)の中のノード2の両方のサービス時間が、よく知られた指数分布のように、平均1と2乗変動係数1を持っているので、を我々は求めるべきであ…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(7)へのメモ

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(7)」を読んでのメモを今日は書きます。正直な話、翻訳はしたが、これを理解するというのは私にはちょっと大変です。ここでは注目すべき式が出ています。 ノードへの外部到着過程はさまざまなクラスからのノ…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(7)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(6)」の続きです。 今日も2ページ。 ここで我々はQNAがクラスとルート毎のインプットをどのようにセクション2.1の標準インプットに変換するかを示す。このために、が集合の指示関数であるとしよう。つまりも…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(6)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(5)」の続きです。 今日も2ページ。 ネットワーク内の(内部)ノードの数 ノードのサーバの数 ノードへの外部到着レート ノードへの外部到着過程の変動パラメータ(再生過程の近似における再生間隔の2乗変…

Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(5)

「Word Whitt: The Queueing Network Analyzer(4)」の続きです。 今日も2ページ。 QNAはこのルート・インプットを集約によって解析する。すなわち、全てのクラスはルート・インプットを標準インプットに変換するためにQNAによって集約される。その後、個…