2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(6)

「リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(5)」の最後の式は ・・・・(5) でした。 ここでがM/M/sの時のにほぼ等しいこと、つまり を思い出しましょう(私にはまだ証明が出来ませんが・・・・)。 さらにもし ・・・・(6) を言うことが出来れば式(5…

リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(5)

「リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(4)」の続きです。 「リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(2)」の考察は間違っていなかったと思うのですが、結果はあまり思わしくありませんでした。おそらくKingmanの近似式を以外の待ち行列に使う場合…

リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(4)

「リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(3)」の続きです。私の導いた近似式はリー・ロントンの近似式よりも精度が劣っておりました。とはいえ、それほど値に差があったわけではありません。利用率を変化させた場合の平均待ち行列長の変化の様子を、こ…

リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(3)

それでは「リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(2)」で私が導き出したM/D/2の平均待ち時間についての近似式 ・・・・(8) と、リー・ロントンの近似式 ・・・・(10) のどちらが精度が高いか調べてみます。 幸い、逆瀬川氏の重要な論文 An approxi…

リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(2)

「リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(1)」の続きです。 ではの場合はどうでしょうか? 処理時間は一定値なので、ジョブの完了はかならず装置1、2で交互に発生します。(下図参照)。 よって、待ち行列に並んでいるジョブは必ず2つの装置に交互に…

リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(1)

M/G/s待ち行列の平均待ち時間を与えるリー・ロントンの近似式 ・・・・(1) を何とか根拠づけることが出来ないか(というのはネット上にそのような記事が見つからなかったので)と私が考えたことをここに記します。 まず、Page*1によれば ・・・・(2) が…

不安

韓国ヨンビョン島が攻撃を受けるというニュースを聞いて、私は不安です。

Kingmanの近似式の拡張の導出についての考察

「Kingmanの近似式の導出」のつづきです。 GI/G/1待ち行列の平均待ち時間を与えるKingmanの近似式 ・・・・(1) ただし :キューでの待ち時間 :ジョブの到着間隔の変動係数。(変動係数とは、標準偏差/平均 のこと) :装置処理時間の変動係数 :…

紅葉狩り

まあ、紅葉狩りといっても住んでいるところの近辺ですが・・・・・・。 例年ですとこのあたりは12月にならないと紅葉しないのですが、今年は気温の低下が急激だったせいか、あちこちで色づき始めました。 全般的に見ればこんな感じですが・・・・・・ 近づ…

朝熊神社ふたたび

11月8日にカニさんが番兵をしていた神社に今度はデジカメを持って出かけました。 途中でアオサギ(たぶん)に出会いました。 朝熊神社の対岸の鏡宮(カガミノミヤ)は、今日もお美しい。 さて、朝熊神社の石段ですが・・・・・・ 以前来た時には、ちょう…

ローマは1日にして滅びず(21)

紀元1001年。暗転 紀元1001年、ローマ市はオットー3世に対して蜂起しました。オットー3世はこの時、パラティーノの丘の宮殿にいました。そしてオットーにとって不都合なことには、この宮殿は古代ローマ風に建てられており、籠城するには適していませんでし…

ローマは1日にして滅びず(20)

紀元1000年。オットー3世によるローマ帝国復興(3) オットー3世の2人の助言者、フランス出身のオーリヤックのジェルベール(法王シルヴェステル2世)とチェコ出身のアーダルベルトの両名についてはWikipediaに説明がありました。これらを読んでいると…

ローマは1日にして滅びず(19)

紀元1000年。オットー3世によるローマ帝国復興(2) 私は「ローマは1日にして滅びず(18)」で、私が感じる彼の魅力をお伝えしようとして、結論に進み過ぎたきらいがありました。年代を追って記述することで、オットー3世の生涯を再構成していきましょ…

横浜

実は先週の土曜日、横浜にいました。・・・・別にAPECを見にいったわけではないんですが・・・ しっかり、会場近くまで行っています^^);・・・・ 別の所用があって横浜にいたのであって、たまたまなんですが・・・・・・・ 1日でおまわりさんをこんなにたく…

ローマは1日にして滅びず(18)

紀元1000年。オットー3世によるローマ帝国復興(1) オットー3世は私の興味を非常にかきたてる人物です。あいにく、日本語で書かれた記述ではなかなかオットー3世の事跡の記述に出会うことがありません。もっともそれは私の探し方がわるいのかもしれませ…

ローマは1日にして滅びず(17)

都市ローマの住民にとっての復活したローマ帝国 復活したローマ帝国は、理念的にはローマ法王とローマ皇帝の2つの中心を持ち、ローマ法王が宗教面をローマ皇帝が世俗面を指導し支配する、そしてローマ法王もローマ皇帝も多民族に君臨する、民族を超えた、世…

ローマは1日にして滅びず(16)

961年 2度目の西ローマ帝国の復活 藤沢道郎氏の「物語 イタリアの歴史II」の中の「第三話 マローツィア婦人とその息子たちの物語」をこのブログのエントリ(2007年)「物語 イタリアの歴史II」で紹介しましたが、その記述に表れているように10世紀前半の…

Kingmanの近似式の導出

GI/G/1待ち行列の平均待ち時間を与えるKingmanの近似式 ・・・・(1) ただし :キューでの待ち時間 :ジョブの到着間隔の変動係数。(変動係数とは、標準偏差/平均 のこと) :装置処理時間の変動係数 :装置の利用率 :装置処理時間の平均値 の根…

ローマは1日にして滅びず(15)

カールの帝国、その後 カールがローマ帝国の復活というものをあまり本気にしなかったと思われるのは、806年に出した「王国分割令」からも伺われます。ここではカールのあとを継ぐ3人の息子に対して自分の王国(フランク王国)を3つに分割(ほぼ等分割)…

M/M/s/n待ち行列(2)

「M/M/s/n待ち行列(1)」の最後の、式(13)(19) の時 ・・・・(13) の時 ・・・・(19) からを求めます。 全確率の定理から ・・・・(20) ここで式(13)(19)を代入すると よって ・・・・(21) ここでと仮定して「よく使う式」の式(1)(ここでは番号を…

M/M/s/n待ち行列(1)

「M/M/1/n待ち行列(4)」の続きです。では今度は、ステーションが1つ、ステーションを構成する装置が台、ジョブの到着時間間隔の分布が指数分布、装置の処理時間の分布も指数分布、ステーション内にはジョブが個までしか入らない場合の、この待ち…

ローマは1日にして滅びず(14)

紀元800年 カールの戴冠(2) カールの戴冠より1年前のことです。 新しいローマ教皇*1レオ3世はローマの政争に巻き込まれた。・・・・事の発端は、レオが教皇に就任したことを喜ばないローマの貴族グループがレオの不品行を非難し、レオの廃位を画策し…

神社を守るカニ

普段からデジカメを持っていないとシャッターチャンスを逃すものですね。もう1週間以上まえのことになりますが、朝熊神社と朝熊御前神社にお参りした時のことです。 この時、この石段にカニが潜んでいました。そのカニは私が近づくにつれて石段の奥に隠れる…

ローマは1日にして滅びず(13)

紀元800年 カールの戴冠 西ローマ帝国の復活 ・・・・・「REX PATER EUROPAE ヨーロッパの父にして王」カールは、長期の領土巡幸に出発したが、この行幸は結局ローマ再訪と長年の宿願の達成をもたらすことになる。五人目の妻で最後の妃であった美しいリウ…

第3章終了

Manufacturing Systems Modeling and Analysis Manufacturing Systems Modeling and Analysis作者: Guy L. Curry,Richard M. Feldman出版社/メーカー: Springer Verlag発売日: 2009/03/01メディア: ハードカバー クリック: 19回この商品を含むブログ (14件) …

えらそうに書いてはみたものの・・・

昨日は、仏教でいう、苦集滅道、についてえらそうに 苦:問題に気づく 集:問題の根本原因を見つける 滅:根本原因がなくなった状態を想像する 道:根本原因を除去するための道筋を考えて実行する などと書いてみたものの、自分のことをかえりみればたいてい…

自己流苦集滅道

お釈迦様が説かれる四諦、四つの尊い真理、とは、苦集滅道、と言いますが、私はいつからか、これを自己流に問題解決の方法という解釈をしています。こんなことを書くと仏教関係者から怒られるかもしれませんが、あくまで自己流の解釈ということで大目にみて…

M/M/1/n待ち行列(4)

M/M/1/n待ち行列(3)の最後で求めたとの関係 のとき ・・・・(20) ・・・・(27) のとき ・・・・(30) ・・・・(34) をの場合と、つまりステーション内のジョブ数に制限がない場合についてグラフ化しました。 これを見て分かるように、ステーション…

M/M/1/n待ち行列(3)

「M/M/1/n待ち行列(2)」の続きです。 最後にの時のとを求めておきます。 「M/M/1/n待ち行列(2)」の式(16) ・・・・(16) でとすると よって ・・・・(28) これを式(13) ・・・・(13) に代入すれば、 ・・・・(29) 装置稼働率は式(14) ・…

ローマは1日にして滅びず(12)

紀元476年、西ローマ帝国が滅びてから、都市ローマはどんなことを経験したのでしょうか? ローマは1日にして滅びず(3)で述べたようにローマは一旦、オドアケルの支配下に入り、次にはテオドリック1世の東ゴート王国の支配下に入ります。テオドリック…