2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第19章 総合。全てをまとめる。 の概要

この章は、Factory Physicsの諸法則を組み合わせて問題を解決することを扱う。Factory Physicsの諸法則と諸公式は、なぜ、ある環境である方法がうまくいくのかについての直感を構築し、特定の諸方針を評価し比較することを助けることが出来る。しかし、それ…

ナジャ論

昨夜帰宅すると、その日にあったささいなことを理由にしてビールを飲んだ。飲みながら、ふと目についた本箱の最下段にあった巌谷國士氏の「ナジャ論」ナジャ論 (1977年)作者: 巌谷国士出版社/メーカー: 白水社発売日: 1977/10メディア: ? クリック: 1回この…

第18章 キャパシティ管理 の概要

キャパシティ戦略、具体的には、新規生産ラインの設計や既存生産ラインの改造・編成変え、はコストに直接影響を与えるが、総体計画、スケジューリング、ショップフロア・コントロールといった他の計画と制御の問題に影響を与えることにより工場パフォーマン…

フラジャイルなものへの配慮

中山さんの「「シュンポシオン横浜」は☆の会なのかもしれない----横浜逍遥亭」のコメントのところで皆さんが繰り広げておられたこの集まり(?)の「脆弱さ」を巡る議論、それも「脆弱さ」を肯定的に話している議論、を読みながら、私の頭の中に何回か「松岡…

第17章 サプライチェーン・マネジメント の概要

この章はサプライチェーンについて概説する。 在庫を、原材料在庫、WIP、完成品在庫(FGI)、スペアパーツ、の4つに分類し、それぞれの在庫量削減方法について述べる。重要なことは、なぜ在庫が存在するのか理解することである。個々のタイプの在庫が…

第16章 総体と工数の計画 の概要

長期の範囲に渡って「何を」「いつ」を製造するかという重要な問題を扱うモジュールが総体計画モジュールである。(「総体」は「Aggregate」の訳語として用いた。「総体」は「製品ファミリー」よりも大きな製品のくくりを指している。)非常に多くの重要な決…

第15章 製造スケジューリング の概要

製造スケジューリングは困難な問題である。それはひとつには両立しない多くの目標(オンタイム配達と最小WIPとより短い顧客リードタイムと装置の最大利用率)を追求するためであり、もうひとつにはスケジューリングの背後にある数学が複雑なためである。 …

第14章 ショップ・フロア・コントロール の概要

この章では、 ショップ・フロア・コントロール・モジュールを設計する前に解かなければならない問題の概観 ショップ・フロア・コントロール・モジュールの基礎としてのCONWIPの検討 CONWIP方式の拡張 短期のノルマへの進捗を測定するための製造の追跡と長期…

ダイナミック・ジョブ・ショップ(3)

「ダイナミック・ジョブ・ショップ(2)」の続きです。 ジャクソン開放型待ち行列ネットワーク 仮定 外部から単一クラスの(集約された)ジョブがレートのポアソン過程に従って到着する。 マシンセンターでのジョブのサービス時間が平均のiidの指数分布確率…

第13章 プル計画の枠組み の概要

この章では、下はショップ・フロア・コントロールから上は需要予測までを含む生産の計画と管理のための階層的システムの提案がなされる。また、需要の予測の技法について説明する。階層的生産計画管理システムの原則は以下の通りである。 計画は階層的に作ら…

ダイナミック・ジョブ・ショップ(2)

「ダイナミック・ジョブ・ショップ(1)」の続きです。 なぜモデルを? 配達日回答に使用するためにフロー時間を見積る。 方針を特定する オーダー・リリース スケジューリング シーケンシング(順序付け) 不必要なフロー時間とWIPを削減するために。 …

スパルタとアテネ

スパルタとアテネ―古典古代のポリス社会 (岩波新書 青版 760)作者: 太田秀通出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1970/08/20メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見るこれも古い本です。いわゆる「古代ギリシア」と呼ばれる時代を扱った…

ダイナミック・ジョブ・ショップ(1)

利点と欠点 計画と制御とスケジューリング 開放型待ち行列ネットワークモデル ジョブショップの定義 いくつかのタイプの装置 特定の作業に注目して、類似した装置はグルーピングされる。 仕掛のための保管領域(ブロッキングはない) 装置群間の材料搬送 異…

別の資料の翻訳

今度は性懲りもなくhttp://www.public.iastate.edu/~smryan/ie613/Chapter7pt1.pptを訳していきます。

余は如何にして台風に巻き込まれし乎?

大分会議、京都会議、名古屋会議、横浜会議、と巻き込まれた方々のきっかけは皆様それぞれの経過があったことと察します。私は自分が5月13日の名古屋会議に参加した経過をまとめておこうと思って、以下を作成しました。でも、本当はもっといっぱいキッカ…

第32章 待ち行列ネットワーク(2)

「第32章 待ち行列ネットワーク(1)」の続きです。 単純な待ち行列ネットワーク 図32.4 直列になった個のM/M/1待ち行列からなる単純な待ち行列ネットワーク 一般の開放型ネットワーク 図32.6 待ち行列の一般的な開放型ネットワーク 積形式ネットワークは…

第32章 待ち行列ネットワーク(1)

ちょっと別の方向の探求を進めます。 「「クラス」というのはこういうことなのかな?」での疑問を追求するために、Googleで検索して見つけたhttp://www.cs.cityu.edu.hk/~flwang/cs3183/CS3183_Chapter32.pptを翻訳してみようと思いました。以下がその前半の…

祝リニューアル My Open Archive

■[オープンアーカイブ]速報:全面リニューアルしました!!!!!----坂東慶太のブログ 坂東慶太さんが運営する未発表の学術論文を投稿・共有するサイト「My Open Archive」がリニューアルしたそうです。私はさっそくサインアップしました。

2装置1有限バッファ・ライン

トランスファ・ラインの中で一番単純な構成。2台の装置とその間にあるバッファからなる。 バッファの容量が無限大であれば解析は比較的簡単であるが、「生産システム工学」では容量有限のバッファの場合の解析をする。

トランスファ・ライン

ステーションとバッファが交互に入り、直列に並んだ生産ラインのこと。

名古屋会議に行ってきました。

ちょっと疲れが・・・・・(笑)。id:segawabikiさん、id:keitabandoさんはすごいな。もうアップしている。 ブラックホールの向こう側--勢川びきのX記:4コマブログ 5月13日名古屋に集まった!--坂東慶太のブログ 私は引用でごまかします。 齋藤:・・・…

ニーチェの顔

ニーチェの顔 (1976年) (岩波新書)作者: 氷上英広出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1976メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るこれまた古い本で恐縮なのですが、私の非常に好きな本のひとつです。ニーチェを題材にしたエッセイ集…

まずったか?

今年の2月からManufacturing Systems Engineering作者: Stanley B. Gershwin出版社/メーカー: Prentice Hall発売日: 1993/03/01メディア: ハードカバー クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見るを少しずつ読んでいるのですが、90ページまで(「…

生産システム工学 第2章 マルコフ・チェーンとマルコフ過程 の概要

第2章はマルコフ・チェーンとマルコフ過程の説明である。第3章、第4章、第5章、第6章で必要ないくつかの数学的ツールをこの章は供給する。 マルコフ・チェーンは離散時間−離散状態のモデルであるが、これを拡張したマルコフ過程としては連続時間−離散状…

今日は大分が気になる。

大きな地図で見る 遠くて行けませんが、気になります。 勇気と想像力、そして少々のお金 - 今日は大分会議?です

生産システム工学 第1章 導入 の概要

第1章はこの分野への導入である。この章では製造のリソースがシステムに組み合わされた際に発生する課題と現象を技術的ではない言葉で記述する。製造工場には例えば 上流の装置ダウンによる下流装置の稼働率低下を緩和するためにどの程度のパーツ保管スペー…

木本祭(このもとさい)とラタ

木本祭というのは、伊勢神宮の遷宮(20年に一度、神宮の建物を全て建て直す儀式)に関連する一連の儀式の最初の方に位置する儀式です。私はいつかテレビでその様子を見たことがあると記憶していたのですが、どうもそれは木本祭ではなく山口祭(やまぐちさ…

ルベーグ積分30講 メモ(1)

「ルベーグ積分30講」を読んでいった際につけたメモです。 第1講 広がっていく極限 第2講 数直線上の長さ 測度(この場合は1次元の測度)の有限加法性を完全加法性に拡張した。 第3講 直線上の完全加法性の様相 完全加法性を認めたことで、カントル集…

ルベーグ積分30講

ルベーグ積分30講 (数学30講シリーズ)作者: 志賀浩二出版社/メーカー: 朝倉書店発売日: 1990/09/01メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (26件) を見るこの本は随分前に買って、読み始めて挫折した本です。今回、「サイバネティックス 第2…

統計力学とサイバネティックスのつながり(2)

私は誰かが サイバネティックスは一種の統計力学である と書いていたのを読んだような気がずっとしていたのですが、今、確かめるとこれはどうも私の早とちりだったようです。 「「サイバネティックス」という本の「序章」(まとめ)」にも書きましたように、…