2016-01-01から1年間の記事一覧

皇帝マルクス・アウレーリウス「自省録」からの抜書き

何か自分に対するおまじないになるかもしれないと思い、書き写します。 覚えておくこと。 我々の指導理性が難攻不落になるのはどういう時かというと、これが自分自身に集中し、自己の欲せぬことは行わずに満足している場合である。これはたとえその拒絶が理…

関数の勾配ベクトルと等高線は直交する。

このタイトルでは、突然何のことか、と思われてしまいますが、サポートベクターマシン(SVM)という機械学習の勉強を始めたら「ラグランジュの未定乗数法」というのが登場しました。これは以前も見たことがある手法ですが、よくよく考えてみるとなぜこれでうま…

菅島(すがしま)

今度は、菅島(すがしま)という島に行ってきました。それまで、私の菅島への印象はあまりよくありませんでした。それは、この島には採石場があり、山がかなり削られて大変な姿になっているからです。鳥羽駅からは幸いその姿は見えないのですが(見えたら観…

「脳・心・人工知能」 甘利俊一著 へのメモ書き(3) 強化学習

「『脳・心・人工知能』 甘利俊一著」脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす (ブルーバックス)作者: 甘利俊一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/05/20メディア: 新書この商品を含むブログ (13件) を見るを読んで、「スパース表現」の概念とならんでもう…

御船神社・牟弥乃(むみの)神社

伊勢神宮の摂社・末社の中で私がまだお参りしていない神社はまだいっぱいあって、その中の1つに昨日、お参りすることが出来ました。JR参宮線の外城田(ときだ)という駅の近くにあることを見つけたので、行って来ました。とても静かなところです。こんな…

フランソワ・ドマ著「エジプトの神々」を読む(6)

オシリスは大地の神ゲブを父として、天空の女神ヌゥトを母として、生まれました。さて、古代エジプトの暦は一年を365日としていましたが、それは30日からなる月を12ヶ月数え、それに残りの5日を足して出来た暦でした。この残りの5日に、天空の女神ヌゥトは1…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(12)

次は、美多羅志(みたらし)神社に向かいました。 見えてきました。本当はバイクとか、車とか、台車を押すお婆さんとかいたのですが、そういうのは写真に撮っていません。 美多羅志神社に着きました。八幡神社には数年前にも行ったことがあるのですが、ここ…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(11)

この八幡神社は、答志島の人々の崇敬を大変受けています。その証拠(っておおげさか・・・)になるようなリンクを2つ紹介します。 ひとつは、答志島の答志と和具の中間にある旅館「やま七」のホームページです。旅館の女将(はるちゃん)が動画で答志島の見…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(10)

「答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(9)」の続きです。 その後、もう一度、答志島に行きたかったのですが、梅雨の間は天気が悪くて行けず、夏は夏でとても暑かったので行けず、9月はまた、休日のたびに雨になり行けず、で、やっと今日、行くことが…

「脳・心・人工知能」 甘利俊一著 へのメモ書き(2) スパース表現について

「スパース性」とか「スパース・コーディング」という言葉は、ディープラーニングが話題になってからその関係で耳にしていたのですが、「『脳・心・人工知能』 甘利俊一著」脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす (ブルーバックス)作者: 甘利俊一出版社/メ…

「脳・心・人工知能」 甘利俊一著 へのメモ書き

古代エジプトのことでエントリーを書き始めたら、別の興味の「いい本」に出会ってしまったために、今はそちらを読んでいます。そのため、古代エジプトのほうはしばらくお休みです。 さて、出合った本は「『脳・心・人工知能』 甘利俊一著」脳・心・人工知能 …

フランソワ・ドマ著「エジプトの神々」を読む(5)

前回のエントリの最後の引用で「レエ(=ラー)はみずからの守護のためコブラのようにかの女(=ハトホル、太陽の目)を額につける。」というくだりがありましたが、これは要するに左の写真にあるような額の飾りのことを言っています。このコブラはウラエウ…

フランソワ・ドマ著「エジプトの神々」を読む(4)

引用を続けます。 アヌゥキスは瀑布近辺の中心地としては最大のセヘル島を独占していた。この女神は、その高い羽毛の被りものがよく物語るとおり、まぎれもないアフリカ的性格をもっていた。しかし、これをサティスのようにエジプト化して、南の国にひきこも…

フランソワ・ドマ著「エジプトの神々」を読む(3)

Wikipediaにエレファンティネ島のクヌゥム神殿の遺跡の写真がありました。 上陸してみましょう。 残念ながら、神殿はほとんど崩れ落ちてしまっています。 ナイル川の水源としてのクヌゥム神 古代のエジプトの神官たちは、エレファンティネにナイル川の水源が…

フランソワ・ドマ著「エジプトの神々」を読む(2)

さて、古代のエジプトが上エジプトと下エジプトに二分されることをお話しました。この本「エジプトの神々」では、上エジプトから神殿の巡礼の旅を始めています。その出発点となるのは「エレファンティネ」というナイル川の中にある島です。 だから、昔のやり…

フランソワ・ドマ著「エジプトの神々」を読む(1)

文庫クセジュの「エジプトの神々」エジプトの神々 (文庫クセジュ)作者: フランソワ・ドマ,大島清次出版社/メーカー: 白水社発売日: 1966/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見るは、私にとって大切な本のひとつです。…

海の日なので

海の日だそうなので、少し合間を見つけて海を見て来ました。鳥羽です。時間がなかったので島には向かいませんでした。それにしても暑い。

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(9)

神島のゲーター祭だけで、「答志の淡郡(あはのこほり)」の「淡(あわ)」や「粟嶋(あはしま)」の「粟(あわ)」を「太陽」の意味である、とするのは性急かもしれません。しかし、私は「あわ」を「太陽」という意味に解することで、ひとつ疑問が解けるこ…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(8)

もう、この話題で書くのはやめようと思った矢先に、この話題に関する新たなヒントを思い付いてしまいました。 それは神島のことです。神島は、この海域にあり、答志島と伊良湖岬の間に位置しています。 三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台のモデルになったとこ…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(7)

私は書いているうちに、この伊射波(いざわ)神社こそ自分の探していたワカヒルメのミコトのお社(やしろ)だと思えてくるようになってきたのですが、ここで、伊射波神社がそうであると思える理由と、そうでないと思える理由をまとめておきましょう。 伊射波…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(6)

岩波文庫の日本書紀の補注では、「田節(たふし=答志)の淡郡(あはのこほり)にをる神=ワカヒルメのミコト」の社(やしろ)を、三重県志摩市磯部町上之郷にある伊雑宮(いざわのみや)と推定しているというお話をしました。実は、この伊雑宮(いざわのみ…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(5)

私は今まで答志島にワカヒルメのミコトの聖地があったように推測を進めてきましたが、岩波文庫の日本書紀の補注ではそのような推定がなされていません。日本書紀〈2〉 (岩波文庫)作者: 坂本太郎,井上光貞,家永三郎,大野晋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1…

坂手(さかて)島

鳥羽駅から見て、すぐ目の前にある坂手島という小さな島に行ってきました。 海からすぐ山になるような感じで、その山の斜面の海に面したあたりに集落があります。 道は狭くて、自動車をついに見かけることはありませんでした。狭い路地は迷路のようでおもし…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(4)

今まで述べてきたように、私の勝手な想像では、答志島は太陽の女神ワカヒルメのミコトの君臨する聖なる島であり、そこは太陽が若返って昇る地であり、若返りのための神事が海草(たぶんワカメ)を用いて行われた地であり、西暦692年、持統天皇が伊勢に行幸し…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(3)

神功(じんぐう)皇后に神がかった神は4柱で、その2番目に出てきたのが「答志の淡郡(あわのこおり)にいる神」だということですが、これだけではこの神がいずれの神なのか分かりません。日本書紀〈2〉 (岩波文庫)作者: 坂本太郎,井上光貞,家永三郎,大野晋…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(2)

答志島の名は、日本書紀にも登場します。仲哀(ちゅうあい)天皇と神功(じんぐう)皇后のところです。仲哀天皇というと、もう神話伝説の時代に入り、実在したのかどうかも分かりません。さて、どのような場面で答志島の名が登場するのかをこれからお伝えし…

答志島にはワカヒルメのミコトが住むか?(1)

九鬼水軍の歴史を持つ答志島ですが、もっと昔から栄えていたらしく、島内には17基の古墳が発見されているそうです。その中でも代表的なのが岩屋山古墳と蟹穴古墳です(これらの古墳の推定年代をネットで検索したのですが、見つかりませんでした)。 このよ…

答志(とうし)島

実は、10年ぐらい前もこの島に来たことがあって、その時は、ここ和具ではなく、その先の答志というところに上陸したのですが、帰りの船の便を調べたら2時間ぐらい先だったので、時間をつぶすのに苦労したことがありました。そのことが頭をよぎったので、さ…

脱走して答志(とうし)島へ

ゴールデンウィークといっても、いろいろシガラミがあってどこかへ行楽に出かけるわけにもいかない。でも、こういう時こそ、日常を離れたい、などと思っていたところ・・・・。 最初は、近所の散歩だった・・・・。 それが、無人駅にたどり着いて 1時間に1…

今年は・・・・

今年の春は、桜が満開の時にひどい風邪で寝込んでしまうという、大失態を演じてしまい、満開の桜の写真がありません。(熱っぽい頭で遠くから眺めた桜は独特の美しさでしたが・・・。) それで昨日は、もう散りかけでしたが桜を見にいきました。(宮川堤) …