2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ドビュッシーのここが好き

私はいつも会社まで自転車で、田んぼ道を走ってかよっているのですが、先週、雨の次の日の朝、まだ濡れている道路を走っていた時のことです。ちょうどさわやかな気温で、空も明るく、水滴がそこここに明滅しているのを感じていると、突然、ドビュッシーの「…

6.4.2.2.近似の解法:Quantitative System Performance

「6.4.2.1.厳密な解法」の続きです。(目次はこちら) 6.4.2.2.近似の解法 厳密MVA解法のキーは式(6.4)であり、これは個体数についての到着時待ち行列長を個体数の時間平均待ち行列長に基づいて計算している。アルゴリズムの性質はこの関係の直接の結果で…

6.4.2.1.厳密な解法:Quantitative System Performance

「6.4.2.クローズドモデル解法」の続きです。(目次はこちら) 6.4.2.1.厳密な解法 厳密なMVA解法は2つの理由で重要である。 それは、そこから近似テクニックが導出された基礎である。 近似テクニックの不正確さについての既知の限界がない。通常それは…

6.4.2.クローズドモデル解法:Quantitative System Performance

「6.4.1.オープンモデルの解法(2)」の続きです。(目次はこちら) 6.4.2.クローズド・モデル解法 クローズド待ち行列ネットワーク(端末かバッチのクラスを持つネットワーク)を評価するために我々が用いるテクニックは、平均値解析(MVA: mean value anal…

6.4.1.オープンモデルの解法(2):Quantitative System Performance

「6.4.1.オープンモデルの解法(1)」の続きです。(目次はこちら) これらの公式はアルゴリズム6.1としてまとめられる。 処理キャパシティ スループット 稼動率 滞在時間 ディレイ・センターの場合 キューイング・センターの場合 待ち行列長 ディレイ・…

6.4.1.オープンモデルの解法(1):Quantitative System Performance

「6.4. 解法」の続きです。(目次はこちら) 6.4.1.オープンモデルの解法 オープン・モデル(トランザクション作業負荷を持つモデル)について、主要出力尺度の1つであるシステム・スループットは入力として与えられる。このため、これらのモデルの解法は特…

6.4. 解法:Quantitative System Performance

「6.3.3.キャパシティ計画」の続きです。(目次はこちら) 6.4. 解法 待ち行列ネットワーク・モデルの解は、モデルの時間平均の(あるいは長期の)振舞いを記述する性能尺度である。待ち行列の一般のネットワークについてこれらの尺度を計算することは非常に…

変容の象徴(下)

変容の象徴―精神分裂病の前駆症状〈下〉 (ちくま学芸文庫)作者: C.G.ユング,C.G. Jung,野村美紀子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1992/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る この本は1912年、ユングが37歳の時に発行されました。それ…

変容の象徴(上)

変容の象徴―精神分裂病の前駆症状〈上〉 (ちくま学芸文庫)作者: C.G.ユング,C.G. Jung,野村美紀子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1992/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る フロイトと並んで有名な深層心理学者カ…

古代史の真相

古代史の真相 (PHP文庫)作者: 黒岩重吾出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 1996/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る たまにはこっちのジャンルも書いておいたほうがよいと思って・・・・。最近は待ち行列ネットワー…

6.3.3.キャパシティ計画:Quantitative System Performance

「6.3.2.修正解析のあるモデル」の続きです。(目次はこちら) 6.3.3.キャパシティ計画 このスタディの目的は、現在の作業負荷量の予測される、四半期3%の増加の、応答時間への影響を評価することであった。システムはAmdahl 470で8MBのメイン・ストレージ…

6.3.2.修正解析のあるモデル:Quantitative System Performance

「6.3.1.会話型システムのモデル」の続きです。(目次はこちら) 6.3.2.修正解析のあるモデル このケーススタディでは、提案されたいくつかのハードウェアとソフトウェアの構成への変更の利点を評価するために単一クラス・モデルが使用された。考慮下にある…

6.3.1.会話型システムのモデル:Quantitative System Performance

「6.3. ケーススタディ」の続きです。(目次はこちら) 6.3.1.会話型システムのモデル 我々はまずコンピュータ・システムへの待ち行列ネットワーク・モデル化の最初期の応用は何であったかを考察する。このスタディの時代(それは1965年になされた)にもかか…

6.3. ケーススタディ:Quantitative System Performance

「6.2. 作業負荷の表現」の続きです。(目次はこちら) 6.3. ケーススタディ 単一クラス待ち行列ネットワーク・モデルの3つの応用がこのセクションで述べられる。最初のものは、極端に単純なモデルが驚くほど正確な性能予測を与えた古典的なスタディである…

(妄想)10月の星座

星空はこちらをご覧下さい→AstroArts ペガススが頭上に来ています。今月はペルセウスとアンドロメダの話ですか? ペルセウスがまだ低いから来月にしましょう。今月はいるか座を取り上げます。これはヘロドトスが「歴史」で取り上げている話、あのイルカは竪…

あらすじ:失われた時を求めて――第1篇 スワン家のほうへ――第1部 コンブレー

せっかくなので、今まで読んで、書いてきた内容をマージしておきます。すると、「失われた時を求めて」の中の「第1篇 スワン家のほうへ」の中の「第1部 コンブレー」のあらすじが出来ました。 失われた時を求めて〈1 第1篇〉スワン家のほうへ (ちくま文庫)…

6.2. 作業負荷の表現:Quantitative System Performance

「6.1. 導入」の続きです。(目次はこちら) 6.2. 作業負荷の表現 単一クラス待ち行列ネットワーク・モデルの作業負荷の表現は2つのモデル入力、すなわち、処理要求時間の集合と、負荷強度、によって与えられる。単一クラス・モデルを用いる際、システム内…

プルースト「失われた時を求めて――第1篇 スワン家のほうへ――第1部 コンブレー」を読みました

失われた時を求めて〈1 第1篇〉スワン家のほうへ (ちくま文庫)作者: マルセルプルースト,Marcel Proust,井上究一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1992/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (40件) を見る 313ページ、第1…

バルトーク ルーマニア民族舞曲

出だしのヴァイオリンのむせび泣きに打ちのめされてしまった! 歌いたいな、飲みたいな、語りたいな。 バルトークという作曲家は名前だけを知っていましたが、こんな曲を作っていたのですね。

6.1. 導入:Quantitative System Performance

「5.7.演習」の続きです。(目次はこちら) 6.1. 導入 この章では単一クラス待ち行列ネットワーク・モデルを研究する。単一クラス・モデルは境界モデルの改良であり、それは単に境界ではなく、むしろ性能尺度の見積り値を提供する。例えば、あるシステムのス…

第6章 ひとつのジョブ・クラスを持つモデル:Quantitative System Performance

6.1. 導入 6.2. 作業負荷の表現 6.3. ケーススタディ 6.3.1.会話型システムのモデル 6.3.2.修正解析のあるモデル 6.3.3.キャパシティ計画 6.4. 解法 6.4.1.オープン・モデルの解法 6.4.2.クローズド・モデルの解法 6.4.2.1.厳密な解法 6.4.2.2.近似の解法 6.…

プルースト「失われた時を求めて――コンブレー」を読書中(10)

今日は304ページまで。 ヴァントゥイユ嬢の悪徳についての考察が記述されていますが、私には難解です。次に「スワン家のほう」とは反対の「ゲルマント家のほう」への家族での散歩の記述が続きます。私が以前「補足1:細かい描写」で引用した叙述が登場し…

5.7.演習:Quantitative System Performance

「5.6.参考文献」の続きです。(目次はこちら) 5.7.演習 1. バッチ・ジョブと端末ユーザの両方を処理するシステムにおいて、30分間に以下の観測がなされた。 アクティブ端末:40 考慮時間:20秒 会話応答時間:5秒 1アクセスあたりディスク処理時…

プルースト「失われた時を求めて――コンブレー」を読書中(9)

今週から始まった腰痛がだんだんひどくなって、あまりブログを書きたくない気分です。あす朝、病院に行きます。 昨日と今日で読んだのは273ページまで。 レオニー叔母はとうとう死んでしまった。 叔母が病気の最期をむかえた二週間のあいだ、フランソワー…

5.6.参考文献:Quantitative System Performance

「5.5.まとめ」の続きです。(目次はこちら) 5.6.参考文献 MuntzとWong [1974]は特にクローズド待ち行列ネットワークの漸近的性質に特化した最初の研究を実行した。DenningとKahn [1975]は関連する結果を独立に得た。DenningとBuzen [1978]は操作的解析の一…

5.5.まとめ:Quantitative System Performance

「5.4.バランスのとれたシステムの境界(2)」の続きです。(目次はこちら) 5.5.まとめ この章ではシステムの性能尺度の境界を得るためのテクニックを紹介してきた。境界は表5.1と5.2にまとめられ、それらを計算するための手順はアルゴリズム5.1…

5.4.バランスのとれたシステムの境界(2):Quantitative System Performance

「5.4.バランスのとれたシステムの境界(1)」の続きです。(目次はこちら) バランスのとれたシステムについて、第6章で提示するテクニックは特に簡単な形式を持っている。各々のサービスセンターの稼動率は以下で与えられる。 (我々は、直感的であろう…

プルースト「失われた時を求めて――コンブレー」を読書中(8)

今日は243ページまで。 ルグランダン氏のスノビズム。コンブレーでの散歩道が「ゲルマントのほうへ」と「スワン家のほうへ」の2つがあること。スワン家のほうへの散歩道の描写。主人公の家族がスワンの妻と娘に会うのを避けていること。しかし。ある日、…

5.4.バランスのとれたシステムの境界(1):Quantitative System Performance

「5.3.3.修正解析の例」の続きです。(目次はこちら) 5.4.バランスのとれたシステムの境界 漸近的境界で必要とされる以上の適度な計算量で、よりきびしい境界を得ることが出来る。これらの境界は、全てのセンターでの処理要求時間が同じである、つまり、、…

プルースト「失われた時を求めて――コンブレー」を読書中(7)

今日は215ページまで。 今までの登場人物の裏面が少し見えます。忠実なお手伝いのフランソワーズは自分より目下の者には冷淡であることが叙述されます。また、貴族社会に対して毒舌を吐くルグランダン氏は、実は貴族と会話することにあこがれていて、ある…