最小二乗法の復習(1)
この間、最小二乗法について「えっ?」となることがあって、復習します。メモ書き程度なので、あまり公開出来るレベルのものではありません。わたしが「えっ?」となったのは次の記事を読んだからです。
最小二乗法の復習
2次元の個のデータがあるとする。の値からの値を推定することを考える。の推定値をで表し、
- ・・・・(1)
で推定することにする。ただし、は定数である。の二乗誤差の平均は以下で定義される。
ただし、上の線はについての平均を表す。これと(1)から
- ・・・・(2)
これを最小にするようなとの値を求めるのが最小二乗法である。そこでをとで偏微分して、その値をゼロとおくことにする。まず(2)をで微分すると
これをゼロと置くので
- ・・・・(3)
次に(2)をで微分すると
これをゼロと置くので
- ・・・・(4)
(4)を(3)に代入して
- ・・・・(5)
ところでとの共分散は
- ・・・・(6)
で定義されるが、(6)の右辺は以下のように変形できる。
よって
- ・・・・(7)
これを(5)に代入すれば
- ・・・・(8)
また、式(7)でとすると
ところがは定義によりの標準偏差の2乗に等しいので
これを(8)に代入すれば
- ・・・・(9)
一方、については、(9)を(4)に代入して
- ・・・・(10)
これでとが求まりました。
本題はこれからです。