オートエンコーダ(2)

オートエンコーダが、主成分分析による次元削減を実行出来ることをこれから示していきます。
まず「次元削減(1)」で使った例を今回も使います。

今回、座標系(v,w)の原点は説明の都合上、座標系(x,y)の原点と同じ位置にしました。
主成分分析(6)」の式(18)で示したように座標系(x,y)から座標系(v,w)への変換式は

  • v=0.882x+0.471y・・・・(1)
  • w=-0.471x+0.882y・・・・(2)

でした。
になります。ここで下図のようなニューラルネットを考えます。

入力層のノードxyは式(3)(4)のx,yを表しています。そしてこれらが中間層のノードvとノードwの入力になっています。まずノードvについて考えます。一般にニューロンの入力と出力の関係式はi番目の入力をX_i、出力をYとすると

  • Y=f(U)
  • U=\Bigsum_iw_iX_i-h

の形をしています(ここでのXYは式(1)〜(2)に現れるxyとは無関係であると考えて下さい)。w_iは重みでありhしきい値です。今Y=f(U)が恒等写像Y=Uであると考えw_1=0.882w_2=0.471h=0であると考えれば、ニューロンの入力と出力の関係式は式(1)に一致します。つまり、上の図のノードvは式(1)の入出力関係を持つニューロンである、と考えることが出来ます。同様に考えて、ノードwを式(2)の入出力関係を持つニューロンである、と考えることが出来ます。出力層のノードxyについては「主成分分析(6)」の式(17)より、座標系(v,w)から座標系(x,y)への変換式は

  • x=0.882v-0.471w・・・・(3)
  • y=0.471v+0.882w・・・・(4)

となるので、それぞれ式(3)、(4)の入出力関係を持つニューロンと考えれば、オートエンコーダの特徴である、入力層と出力層の信号の一致、が実現されます。