Excelで確率変数を実現する方法(2)
「Excelで確率変数を実現する方法(1)」の続きです。
が何故いえるのか、考えてみました。
確率変数が確率密度関数に従って変動するとします。任意の2つの値[tex:x_1
になります。ここで累積確率関数のグラフを用いると、
上の図の赤の線分の長さが確率になります。この長さに等しい確率でこのy軸上の範囲に入るような確率関数は、まさに0から1までの一様分布を持つ確率変数です。これをで表しましょう。そうすると
となるので
となります。このはExcelでは「RAND()」で表現出来ました。よって、ののところに「RAND()」を代入すれば、に従う確率変数を模擬することが出来ます。
少し、例を挙げておきます。
確率密度関数
を持つ確率変数をExcel上で発生させる場合は、まず累積確率関数を計算すると
となるので、逆関数は
よって、入力するのは「=-2*LN(RAND())」になります。