2007-01-14 系(変動の配置) Factory Physics 系(変動の配置): リリースが完了と独立なライン内では、ラウティング(=プロセスフロー)の始めの方にある変動は、ラウティング(=プロセスフロー)の後の方にある変動よりサイクルタイムを増加させる。 変動の法則は、変動は製造システムの全てのパフォーマンスを低下させると言明していますが、それがパフォーマンスをどれだけ低下させるかは、その変動がラインのどこで生成されているかに左右されます。そのことを示したのが上記の系です。その理由は、サイクルタイムにおけるいかなる変動の増加も、 そのステーション(=装置群)におけるサイクルタイムの増加、「と、さらに」 下流ステーション(=装置群)へさらに変動の伝播を起こし、よって同様にそこでのサイクルタイムの増加 の両方を引き起こすからです。しかし半導体ファブのような下流の装置群が再び上流の装置群へジョブ(=ロット)を供給するようなラインでは、この法則は役にたたないだろうと私は思います。 第9章 変動の悪影響 の概要へ Factory Physicsの法則・定義・系の一覧へ