定義(ステーション・サイクルタイム)

  • 定義(ステーション・サイクルタイム):
    • ステーションの平均サイクルタイムは、以下の要素からなる。
      • サイクルタイム=搬送時間+キュー時間+セットアップ時間+処理時間+バッチ待ち時間+バッチ内待ち時間+部品待ち時間
  • この定義は、1ステーション(=装置群)でのサイクルタイムを構成する要素を洗い出しています。キュー時間は普通に言うところの待ち時間です。つまり装置が空くのを待っている時間です。バッチ待ち時間というのは、バッチを構成するために待っている時間です。つまりジョブがやってきてバッチ・サイズ分までになるのを待っている時間です。細かく言うとバッチ待ち時間には処理バッチがパラレル・バッチ(パラレル・バッチの意味については法則(処理バッチの構成)を参照してください)の時と搬送バッチの時の両方のバッチ待ち時間があります。次にバッチ内待ち時間は、バッチの中でジョブが処理を待っている時間です。最後に部品待ち時間は組立工程で、組立に使う部品一式がそろうのを待つ時間です。Factory Physicsでは待ち時間をひとくくりにするのではなく、キュー時間、セットアップ時間、バッチ待ち時間、バッチ内待ち時間、部品待ち時間、に分けてそれぞれの削減策を考えるべきだ、と提言しています。

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