搬送時間ありG/G/1のサイクルタイム定理
「搬送時間とロードポートを考慮したモデルに特有の振る舞い」で紹介した「搬送時間ありG/G/1のサイクルタイム定理」の内容を説明します。
搬送時間ありG/G/1のサイクルタイム定理
- 定理(搬送時間ありG/G/1のサイクルタイム):
上で
- ならば
というのは、「ロードポートネックの判定式(teとCETが変動する場合)」で述べたように
- ロードポートネックでなければ
という意味です。ロードポートネックでなければ
になるということです。
また、
- M1の各ロットの到着時刻にそのロットのTLを足した時刻を新たなロット到着時刻とするようなロット到着系列を与える。
というのは次のような意味です。
- たとえばM1におけるロット到着系列が下図のようであるとすると
- これにそれぞれのロットのTLを足して、下図の青丸を到着時刻とするようなロット到着系列を作成し
- それをM2に与えるということです。
証明
上の定理の証明を「【定理10a】」から「搬送時間ありG/G/1のサイクルタイム定理(再掲)」までに記します。【定理11a】【定理13a】【定理14a】も参照下さい。
定理の意味
上の定理の意味するところを「搬送時間ありG/G/1のサイクルタイム定理の意味」に述べます。