「渋滞学」を読み終わって

10月23日のエントリー、渋滞学で紹介しました「渋滞学」

渋滞学 (新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)

を読み終わりました。期待以上に面白かったところもあれば、そうでないところもありました。自分の興味を持っている領域すぐに応用できる、というものではありませんでした。しかし、読んでいて共感を覚える記述があります。著者が研究の出発点とした数学的なモデルを徐々に改良していったところを述べた箇所です。

いずれにしろ、<図11>から始まって、<図13>、<図15>そして<図5>へと徐々に研究が進んでいった様子がわかっていただけたらと思う。このように研究とは地道な改良の積み重ねなのである。
(「第2章 車の渋滞はなぜ起きるのか」から)

これだけを引用したら何のことだか分かりませんが、図なになに、の内容は今は気にしないでください。「研究とは地道な改良の積み重ね」という言葉にに私は共感した、ということをお伝えしたかったのです。手前味噌になりますが、「半導体ファブ内での利用率とサイクルタイムの関係」から「補足:指数分布について」に渡って書いてきた内容は、自分が5年間に渡ってモデルを地道に改良してきたことの積み重ね、だと自分では思っているからです。