海辺のカフカ(上)

他の方々のブログを見て、自分は小説を読んでいないなあ、と感じることが多かったので、図書館にあったのを見つけて借りてきました。いま頃「海辺のカフカ」ですか、という向きもあるかもしれませんが・・・。
 昨日(上)だけあったのを借りて、一気に読んでしまいました。今日は(下)を、と思ったのですが今日は図書館がお休みなので、もう一日待たないといけません。
 冒頭から並行して流れていた田村カフカの話とナカタさんの話が(上)の終わり近くで接点が出て来て、しかもナカタさんはカフカのいる西へ向かっている。これから2人は出会うことになるのか?・・・。そして、この物語の枠組の一つがギリシア悲劇オイディプス王であることが明らかになる・・・。というところに私は今、います。仮に自分の年齢が若かったら「自分で考えて行動する」カフカに嫉妬して、劣等感を感じて、この本をなかなか読めなかっただろうな、と思います。自分の15歳の頃は何だったのか、うまくその後の自分の人生に組み込むことが出来ていません。アラウンド・フィフティの今の私にはカフカは自分のことであるよりも、息子のことのような気がします。まだ(下)を読んでいませんが、もしこの物語をドラマで演じるとしたらジョニー・ウォーカーの役をやりたい。そういうあぶない気質が私の中にあるということだわね。それか、ナカタさんか。そんなこと思いました。