14.3.3.他の考慮:Quantitative System Performance

14.3.2.例」の続きです。( 目次はこちら

14.3.3. 他の考慮


 システム提案の設計段階は我々の注意の大部分を受けてきた。これは計画を変更する最も大きな影響力が存在するところである。しかし、プロジェクトの全体において性能予測の作業を続けることは重要である。実装とテストと保守/改善が設計に続く。ソフトウェアのコストの最大の割合は保守/改善段階から来ることを見積もりは示している。
 ソフトウェアの生涯に渡って性能を追跡することの望ましさが与えられているとすれば、プロジェクトの重要な局面に関する現在情報の宝庫(例、ソフトウェア・モジュール内部の手続き構造)を維持することは有益である。もしレポジトリがデータベース形式で自動化されているならば、ソフトウェアの設計者と実装者はそれを最新に保つ可能性がより高いであろう。
 我々が概説してきた方法の成功のための前提条件は、管理者層が急場しのぎの方法を採用するよりもむしろ勧告に耳を傾ける準備が出来ていることである。性能予測のための時間と工数の予算を割当てることは開発スケジュールを若干長くするかもしれないが、そのメリットは多大であり得る。
 最後に重要な要因は、この一般的枠組を特定の作業戦略に変換する能力である。次のセクションで、我々はそれを行う試みの例であるような2つの最近のツールを説明する。


14.4.ツールと技法」に続きます。