M/G/sの待ち確率Πの近似(5)

M/G/sの待ち確率Πの近似(4)」の最後で、「これから何とかしてM/D/2待ち行列p(0)p(1)を求め」ると書きましたが、実はこれがうまくいっていません。「M/G/sの待ち確率Πの近似(1)」を書いた時には私は、M/D/2待ち行列p(0)p(1)を求めることが出来た、と思っていたのですが、その後、私の求め方には欠陥があることが分かりました。


元々の私の構想では、まずM/D/2待ち行列p(0)p(1)を求め、次に

  • \Pi_{M/D/2}=1-p(0)-p(1)

を用いて\Pi_{M/D/2}を求め、その結果から

  • \Pi_{M/D/2}{\approx}\Pi_{M/M/2}

であることを示すつもりでした。そしてM/G/sG(装置の処理時間の分布)がポアソン分布に近づけば近づくほど、あるいは、sが大きくなればなるほど\Pi_{M/G/s}\Pi_{M/M/s}に近づくので(ここはちょっと強引ですが)、一般のM/G/sについて

  • \Pi_{M/G/s}\approx\Pi_{M/M/s}

が言える、と主張するつもりでおりました。しかし、M/D/2待ち行列p(0)p(1)を求めることが出来ないのでこの構想を完成させることが(今は)出来ません。残念です。