Excelによる、GI/D/s待ち行列の簡易シミュレート

Excelによる、GI/G/s待ち行列の簡易シミュレートは出来るか?」の続きです。GI/G/2のシミュレートが出来ないのは処理時間Bの長さが変動するからでした。もし処理時間が固定ならば、ジョブがシステムに到着した順序で処理が完了するので、ジョブの待ち時間に影響するのはどのジョブの終了時刻(いくつ前のジョブの終了時刻)であるかが決まります。「Excelによる、GI/G/s待ち行列の簡易シミュレートは出来るか?」と同じように考えていけば、GI/D/2の場合は

  • W_{n+2}=\max(0,W_n+B_n-A_n-A_{n+1})・・・・・(1)

でよいことが分かります。


さらに、GI/D/sの場合は

  • W_{n+s}=\max(0,W_n+B_n-\Bigsum_{k=n}^{n+s-1}A_k})・・・・・(4)

でよいことも、容易に推測出来ます。これらを用いてExcelでGI/D/s待ち行列のシミュレートが出来ます。