CONWIPとクローズド待ち行列ネットワーク

CONWIPという工場運用方針は、「CONWIP」というエントリーに書いたとおり、工場内のWIPを一定に保つ運用方針です。つまり、工場から完成品が1つ工場外に出るたびに、新しい材料を工場に投入する方針です。工場の最終工程のステーションからジョブが出て行くたびに、別のジョブを工場の先頭工程のステーションに投入するので、これは最終工程のステーションを終了したジョブが先頭工程のステーションの待ち行列に並んだ、と考えることが出来ます。つまり、下図のような工場は

下図のように考えることが出来ます。

ところで、このような外部からジョブの到着や、外部へのジョブの退去がない待ち行列ネットワークのことを、クローズド待ち行列ネットワークと呼びます。よってこの工場は、クローズド待ち行列ネットワークと考えることが出来ます。つまり、CONWIPを採用する工場の挙動はクローズド待ち行列ネットワークの挙動を解析することで得られます。