甘利俊一著「情報理論」の「雑談」のつづき

昨日の問題でA君が秀才と呼ばれている割には(?)カンニングで得られる情報量は少ない理由を調べてみました。A君が間違える確率は、まず、正解が×なのにA君が○と回答する確率が

  • p(A_0,B_1)=p(B_1)p_{B1}(A_0)=\frac{2}{3}{\times}0.3=0.2

次に、正解が○なのにA君が×と回答する確率が

  • p(A_1,B_0)=p(B_0)p_{B0}(A_1)=\frac{1}{3}{\times}0.1=0.03333...

よってA君が間違える確率は

  • 0.2+0.03333=0.23333

つまりA君の平均点は77点程度になります。
○と×の確率は五分五分なので、全部○と回答しても平均50点とることが出来ます。それがA君の答案をカンニングしても77点程度なので、それほど情報量は増えないのだと理解しました。
この問題でのいろいろな場合の確率を表に表すと以下のようになります。