平均待ち行列長の近似式の精度比較(5)
「平均待ち行列長の近似式の精度比較(4)」の続きです。
ところで
- ・・・・(14)
です。これを証明します。「GI/M/s待ち行列の到着時刻状態分布に向けて(2)」
の式(17)(ここでは番号を振りなおして式(15)とします)は
- ただし・・・・(15)
でした。ここでは時間平均でみた、待ち行列システムにジョブが個存在する確率です。また、は装置の稼働率です。式(15)でと置くと
- ただし・・・・(16)
となります。ここで
を計算しますと
よって
- ・・・・(17)
となります。ところで式(17)の左辺は、であることを考慮すると、装置が処理中である確率に等しいことが分かります。つまり
- ・・・・(18)
です。式(17)(18)から
よって
となり
- ・・・・(14)
が証明出来ました。