【論文翻訳】M/D/s待ち行列の根とErlang、Crommelin、Pollaczekの業績に戻る(3)

2 M/D/s待ち行列
M/D/s待ち行列を考察し、一定のサービス時間(我々はそれを1に設定した)に等しい間隔の最後で待ち行列で待っている(サービス中のものを除く)客の数をトレースする。客はレート\lambdaポアソン過程に従って到着し、最大でs 個のサーバによってサービスを受ける。Q_nを間隔n の最後で待ち行列で待っている客の数を示すとしよう。すると待ち行列長過程は以下のように記述される。
Q_{n+1}=(Q_n+A_{\lambda,n}-s)^+n=0,1,…,      (1)
ただしx^+=\max\{0,x\}であり、A_{\lambda,n}は間隔nの間に待ち行列に到着する客の数をしめす。明らかに、A_{\lambda,n}は全てのnについてi.i.dであり、平均\lambdaであるようなポアソン確率変数A_{\lambda}のコピーである。サービス時間一定の仮定のため、考慮中の間隔の最後でサービスを受けている客はその間隔の中で開始していなければならず、同じ理由で、そのサービスがこの間隔の間に完了した客はその開始以前に開始していなければならないことに注意しよう。
[tex:E(A_{\lambda})=\lambda