今、ディープ・ラーニングの起源を調べていて、その中でオルスホーゼン教授の業績を調べているのですが、ネットでもなかなか見つかりません。ところが以前読んだ「『脳・心・人工知能』 甘利俊一著」
- 作者: 甘利俊一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/05/20
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (13件) を見る
外部から信号が到来し、脳がこれを処理して、信号になったとしよう。という式は、信号を脳内に表現したものがという活動パターンであると考える。(中略)
問題はどのような基底を用いれば自然界にあるがスパースなで表現できるかである。
外部から多数の信号を与えて、表現がスパースになるという条件を入れて、どのような基底ならばよいかを議論してみよう。これは、独立成分分析という分野から派生した問題である。
面白いことに、この条件で入力に自然画像を多数与えたときに、脳の視覚野で見られる線分の方向の表現や、脳内で実際に観測されるガボールフィルター(中略)による表現が得られる。これは、アメリカの脳科学者オルスハウゼンとフェルド*1の素晴らしい研究の成果である。
しかもこれは自己組織化で得られる。
*1:たぶん、現地での発音はオルスホーゼンとフィールドのほうが近いだろう