王朝貴族物語

王朝貴族物語 (講談社現代新書)

王朝貴族物語 (講談社現代新書)

源氏物語に代表される王朝文化というものはどのようなものか、いわゆる「みやび」というのはどのようなものなのか知りたくてこの本を買いました。それから、これを買った頃は京都を観光したかったのですが、その際に平安時代を感じさせるようなところへ行きたい、と思っていました。それで想像によって現代の京都を平安京に変えるために基礎知識を得たい、と思ったのもこの本を買った理由です。この本は奈良時代平安時代の貴族の日常、仕事、経済、家、結婚、恋愛、信仰を扱っており、多方面から記述しています。ただ、この本を読んで私が気づいたのは、私が実感したかったのは当時の建物(住環境)だった、ということです。その意味ではこの本は私の意図とははずれていました。とはいえコンパクトにまとまったいい本だと思います。