リードタイムと顧客サービスレベル

Factory Physicsでの用語ではサイクルタイムとリードタイムは別の意味で使われています。サイクルタイムは対象となるラウティング区間を通過するのに実際にかかった時間を意味しますが、リードタイムは通過する時間の目標値を言います。つまりサイクルタイムは結果であり確率的に変化する値ですが、リードタイムは目標であり定数です。
次に、顧客サービスレベルというのは、サイクルタイムが決められたリードタイム以下であったパーセンテージのことを言います。

上の図で青く塗った面積が顧客サービスレベルになります。例えば、顧客サービスレベル90%というのは、90%のジョブが決められたリードタイム以内に対象区間を通過出来、残りの10%のジョブはリードタイムを守ることが出来なかった状況を言います。上の図からリードタイムを長くすればするほど、顧客サービスレベルは高くなり、リードタイムを短くすれば、顧客サービスレベルは低くなることが分かります。