謎の七支刀(つづき)

ミステリー?

この本

の序章で、本筋とは関係ないのですが著者は、あの有名な「漢委奴国王」の金印についてこんなことを書いています。

 もちろんこれに対して、金印は後世の偽作ではないか、という疑問もたえず提出されている。私が第三高等学校教授であった折の同僚、といっても大先輩にあたるが、古文書学では第一人者と称せられた中村直勝教授もその一人であった。私がこの金印についての意見を求めると、教授は事もなげに、「あやしいな。なんせ、ほんま物が二つもあるんやで」と答えられた。金印の真物が二個存在するとは、聞きずてならぬ発言のようだが、ただし、それなりの理由があることは、私にも後になって分かった。昭和五十五年八月、京都高島屋において朝日新聞社の主催により、「邪馬台国への道」展が催されたが、その折の注意ぶかい観察者ならば、なにかしら、はてなと気づくことがあったはずである。ただ現今の私としては、これ以上になにもいい足すことはできない。

この話はここまでで、ここから先は本筋の「七支刀」に話を転じています。金印はニセ物なのでしょうか?著者は何を気づいたのでしょうか? と、ここまで書いてからグーグルで検索したら

金印偽造事件?「漢委奴國王」のまぼろし

金印偽造事件?「漢委奴國王」のまぼろし

という本がすでに出ているのでした。そういえば本屋で見たことがあります、買ってはいませんが。