ルネサンスの歴史(上)
- 作者: モンタネッリ,ロベルト・ジェルヴァーゾ,藤沢道郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1981/12
- メディア: 単行本
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第1章「ルネサンスとヒューマニズム」の最後のほうに著者は以下のように書いています。
国家統一がないときには国史もまたない。イタリア・ルネサンス史は列伝体でしか書きようがない。ただしそれは、超一流の巨人たちの列伝である。
こうしてこの物語は、1250年の神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の死から始められ、シチリアの晩鐘、教皇のアビニョン捕囚、ダンテ、ペトラルカ、ボッカッチオ、ミラノのヴィスコンティとスフォルツァ、フィレンツェのメディチ家などの話が続きます。しかし私は「ローマの物語」ほどこの本を熱心に読んだわけではありません。章によって年代が前後するので今ひとつ話の流れが分からないのです。それは「列伝体でしか書きようがない」から仕方がないのでしょうが、一度、年表を片手に読み直したほうがよいようです。