【定理5】

補足説明

以下は、「搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【前提】」から始まっています。

【定理5】TL+TU{\le}t_e(LP-1)であれば、M1における最初の「かたまり」、つまり先頭ロットがロット1であるような「かたまり」、に属するロットについては、S'_l=S_l+TLである。また、E'_l=E_l+TLである。

(証明)

  • TL+TU{\le}t_e(LP-1)なので定理4より、M1で「かたまり」の先頭ロットでないロットは、M2でも「かたまり」の先頭ロットではない。よって、M1における最初の「かたまり」の最後のロットをロットiとすると、2{\le}k{\le}iであるようなロットkについて
    • S'_k=E'_{k-1}
  • が言える。
  • よって、S'_k=S'_l+t_e(k-1)
  • 一方ロット1については、M2でも、キューでの待ちやロードポートでの待ちはないから、S'_1=A_1+TL=S_1+TL
  • よって、S'_k=S_1+TL+t_e(k-1)
  • 一方、M1のこの最初の「かたまり」において、S_k=S_1+t_e(k-1)。よって、S'_k=S_k+TL。また、明らかにE'_k=E_k+TL

(証明終わり)

議論の継続

この【定理5】は【定理8】で使用されます。