搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理
- 定理(搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム):
(証明)
- M1のガントチャートに定理12で述べた変換をほどこし、さらに定理13で述べた変換をほどこすと、定理12と定理13から、通常のG/D/1の待ち行列のガントチャートになり、そこでの各ロットの到着時刻は、M1の各ロットの到着時刻にTLを足したものになるので、モデル自体はM2になる。
- 定理11と定理14からこれらの変換の前後でロットの平均待ち時間は変化しない。
- ロットの(平均)サイクルタイムはM1において
- サイクルタイム=平均待ち時間+処理時間()++
- M2において
- サイクルタイム=平均待ち時間+処理時間()
- であり、上記から両者の「平均待ち時間」は等しいので
- となる。
(証明おわり)
話題の継続
「搬送時間ありG/G/1のサイクルタイム定理」でさらに拡張した定理を示します。
「サイクルタイム定理のさらなる拡張を試みて」ではさらに定理の拡張を試みます。