ロードポートネックの判定式(とが変動する場合)
「ロードポートネックの判定式(teとCETが変動しない場合)」での考察を、処理時間とキャリア交換時間が変動する一般的な場合に拡張します。
ロードポートネックは個々の装置に個別に起きる現象なので、ステーション内の任意の1台の装置に注目します。そしてその装置に番目に到着したロットをロットと呼ぶことにします。すると、あるロードポートでロットが処理を完了し、新しいロットと交換される間に、残りの個のロードポートの上にあるロット、ロット・・・ロットの処理が全て完了することがなければロードポートネックにはならないので、以下のようになります。
まずロットの処理時間をと表すと(処理時間は一般的には各ロット毎に異なる値である)、上記の個のロットの処理時間の合計は
- ・・・・(1)
と書き表すことが出来ます。次にキャリア交換時間の最大値をと表すと、これが上記(1)より常に小さければロードポートネックにはなりません。よって以下のように表すことが出来ます。
- もし、全てのについて
- ならば、ロードポートネックにはならない。
次に、「ロードポートネックの判定式(teとCETが変動しない場合)」で行ったようにロードポートネックが起きた時の装置の利用率の最大値を求めたいのですが、残念ながら、これは私の現在の力では出来ません。