ロードポートネックの判定式(とが変動する場合)

ロードポートネックの判定式(teとCETが変動しない場合)」での考察を、処理時間t_eキャリア交換時間CETが変動する一般的な場合に拡張します。
ロードポートネックは個々の装置に個別に起きる現象なので、ステーション内の任意の1台の装置に注目します。そしてその装置にp番目に到着したロットをロットpと呼ぶことにします。すると、あるロードポートでロットp-1が処理を完了し、新しいロットと交換される間に、残りのLP-1個のロードポートの上にあるロットp、ロットp+1・・・ロットp+LP-2の処理が全て完了することがなければロードポートネックにはならないので、以下のようになります。
まずロットjの処理時間をt_{ej}と表すと(処理時間は一般的には各ロット毎に異なる値である)、上記のLP-1個のロットの処理時間の合計は

  • \Bigsum_{j=p}^{p+LP-2}{t_{ej}}・・・・(1)

と書き表すことが出来ます。次にキャリア交換時間CETの最大値をCET_{max}と表すと、これが上記(1)より常に小さければロードポートネックにはなりません。よって以下のように表すことが出来ます。

次に、「ロードポートネックの判定式(teとCETが変動しない場合)」で行ったようにロードポートネックが起きた時の装置の利用率の最大値u_{max}を求めたいのですが、残念ながら、これは私の現在の力では出来ません。