ジョナ語録 in 第5章 ハービーを探せ

「ザ・ゴール」から法則を抜き出すの続きです。
「Ⅴ ハービーを探せ」からジョナがいう生産システムの法則(あるいはルール)のようなものを抜き出します。

「・・・『生産能力』を需要に合わせては駄目だ。需要に合わせないといけないのは工場の中での製品フロー、つまり流れなんだ。ボトルネックと非ボトルネックの間の関係、それから工場の運営方法についてはルールが9つあるが、いま言ったことはその最初のルールだ。もう一度言うが、バランスをとらないといけないのは生産能力ではなくフローなんだ。」(p.218

これの意味はピンと来ません。「工場の運営方法について」9つのルールがあるらしいのですが、この本できちんと9つがまとめられて登場することはありませんでした。
それから「ボトルネックの重要性」で引用した箇所の中から

ボトルネックの1時間あたりの生産能力イコール工場の1時間当たりの生産能力』(p.247)

「・・・ボトルネックで1時間、時間を無駄にすれば、工場全体で1時間無駄にしたことと同じことになる」(p.247)

その次は

「まずは、ボトルネックの時間を無駄にしないようにすることだ。ボトルネックの時間がどのように無駄にされるかだが、一つは昼食の休憩時間中のアイドル状態。もう1つは、すでに欠陥品となっている部品、あるいは作業員の不注意や作業の管理体制が悪くて、ボトルネックを通る際に欠陥品となってしまう部品にかかる時間だ。それから必要のない部品を作ることもボトルネックの時間を無駄にする」(p.248)

「次のポイントだが、ボトルネックでは、今日スループットにつながるものだけを作るということだ。半年後や一年後にスループットになるものは、今日作ってはいけない。・・」(p.248)

「・・・ボトルネックの能力を増やすには、実はもう一つ方法がある。ボトルネックから負荷を減らして、非ボトルネックにこの負荷を回す方法だ」(中略)
「・・・まずは、全部の部品をボトルネックに通す必要があるのかどうかだ。通す必要のない部品があれば、非ボトルネックに回すことができる。(中略)2つ目は、他の機械を使って同じ作業を行うことができるかどうかだ。この工場にそういう機械があれば、あるいは下請け業者で同じ作業のできる機械を持っているところがあれば、ボトルネックの負荷を軽減することが出来る」(p.249)