「ザ・ゴール」から抽出した法則

ここでは、「ザ・ゴール」から法則を抜き出すで提案したことの一応の結果を示します。

「ザ・ゴール」から抽出した法則

  • 1.需要とバランスをとらないといけないのは生産能力ではなく工場の中での製品フローである。(p.218
    • 正直なところ私はこれの意味するところが分かりません。
  • 2.ボトルネックの1時間あたりの生産能力は工場の1時間当たりの生産能力に等しい。(p.247)
  • 3.ボトルネックで1時間、時間を無駄にすれば、工場全体で1時間無駄にしたことと同じことになる。(p.247)
    • これは2の系に位置づけられるでしょう。
  • 4.ボトルネックの能力を増やすには
  • 5.みんながいつも働いている工場は非常に非効率的である。(p.318)
  • 6.リソースを使用することとリソースを活用することは同じではない。(p.325)
    • これは5の系に位置づけることが出来ます。
  • 7.非ボトルネックの作業時間を1時間増やしたところで、それは妄想にすぎない。(p.359)
    • これについては、一概にそうとは言えない、ということを私は「[ロットサイズ縮小によるセットアップ(段取り)増加について 」で述べました。そこで提案した修正した法則は、
      • ボトルネックに余裕が充分ある限りセットアップ回数が増加しても工場全体の生産性に悪影響を与えない。
    • でした。しかし、ここでの議論で私は「工場全体の生産性」という言葉を曖昧に扱っていたと、あとで反省しました。これは以下のように直すべきでしょう。

これで全部です。しかし、私にはまだ気に入らないところがあります。
1は私が納得していないので却下です。
2と3はほぼ同じことを言っているので、私は3を採用します。しかし3はすでに「今の時点での生産システムの諸法則にすでに追加しています。

4については、法則というよりか、法則3を受けての行動指針のようなものに見えます。法則としては却下です。
5は法則っぽいのですが、もう少し言葉を正確にする必要があるように思えます。
6も行動指針のように思えます。
7は上で訂正したように

とすべきでしょう。
以上、書いていて気づいたのですが、そもそも

という法則があるべきでしょう。そして、上記の5は、

と直すべきでしょう。まだ、検討の余地がありそうですが・・・・・・