法則(非ボトルネックのセットアップ回数)
- 法則(非ボトルネックのセットアップ回数):
- 非ボトルネック・ステーションの利用率が充分低ければ、セットアップ回数を増加させても工場のキャパシティを悪化させない。
「充分低ければ」と断っているところがミソです。利用率がすでに高ければ、セットアップ回数を増加させるとそのステーションの利用率が100%に達し、今までのボトルネック・ステーションの代わりに、このステーションが新しいボトルネック・ステーションになってしまいます。
しかし、そのようなことがない限り、工場のキャパシティは元もとのボトルネック・ステーションのキャパシティで決定されるので、非ボトルネック・ステーションのセットアップ回数を増加させても工場全体のキャパシティを悪化させることはありません。
この法則は、非ボトルネック・ステーションでのセットアップ回数を増やすような施策であっても、全体効率を改善する可能性があることを示唆しています。