人工知能と人間

人工知能と人間 (岩波新書)

人工知能と人間 (岩波新書)

実はこの本は通読できていません。1992年の本です。確か古本屋で入手したと記憶しています。今回読み直して第1章だけは読み通せましたが、読んでいる途中に、梅田望夫氏の「ウェブ時代をゆく
[rakuten:book:12531709:detail]
を買ったので、この本の読書は中断してしまいました。

第1章 コンピュータができること
第2章 認識への挑戦
第3章 言葉への挑戦
第4章 理解することへの挑戦
第5章 人工知能と哲学

第1章 コンピュータができること
 コンピュータは他の機械とは本質的にちがっている。普通の機械はそれぞれ固有の目的のために作られていて、その他の目的のためには使えない。これに対して、コンピュータは計算をするだけでなく、他のいろいろな機械の働きを模擬することができる。そこでコンピュータは人間の知的活動を模擬することができるのではないかと考えて、これを人工知能研究と名づけ、人間への挑戦が始まった。人工知能研究の初期のころのロマンにあふれた話から始めよう。
1 記号計算
2 定理の証明
3 ゲーム
4 無限の捉え方
5 無限に対する努力の限界
6 膨大な有限
7 モデル

上記1から3までは、昔(=20代前半の私)を思い出す話題です。その後の各章は、今の時代環境で読めば、また違った展開があるかもしれません。この本の発行年である1992年という年は、「第五世代コンピュータプロジェクト」が世間から注目されずに終息した年であり、それを野次馬的に見ていた私は当時、ひどくがっかりしたものでした。

後刻

上を書いたあと、検索していたら思わぬ収穫。
インタビュー 長尾真 1993年