製造2社独占においてキャパシティを競争戦略として用いること

これもISSMのホームページのここに掲載されている論文概要の抜き出しです。

MS P MS-P-211
Using Capacity as a Competition Strategy in a Manufacturing Duopoly
Yon Chou
National Taiwan University
Capacity is a strategic factor of competition in asset-heavy industries. However, when demand is volatile, capacity expansion is hazardous to profits. In this paper, a game theory method is developed for analyzing whether capacity can be used as a competition strategy and for determining its sufficient conditions. We consider a manufacturing service duopoly of differentiated service prices and volatile demand. Sufficient conditions for Nash equilibrium of capacity expansion are de-rived for lognormal demand. Those conditions specify a choice space for the leader firm to increase its own profit at the expense of the follower's profit by aggressively expanding its capacity.

MS P MS-P-211
製造2社独占においてキャパシティを競争戦略として用いること
Yon Chou
国立台湾大学
キャパシティは資産重点産業における競争の戦略的要因である。しかし需要が非常に変動する時、キャパシティ増強は利益にとって危険である。この論文では、キャパシティを競争戦略として用いることが出来るかどうかを分析し、その十分条件を決定するためにゲーム理論の方法を開発した。差別化されたサービス価格の製造サービス2社独占で、非常に変動する需要の場合を考察した。キャパシティ増強のナッシュ均衡のための十分条件が対数正規分布の需要について導出された。これらの条件はリーダー企業が自分のキャパシティを積極的に増強することによって追従工場を犠牲にして自分の利益を増加させるための選択空間を指定する。


(「生産能力拡張戦略」も参考にして下さい。)

ゲーム理論についても私はよく分かっていません。ナッシュ均衡については偶然にも最近読んだ「渋滞学」に「囚人のジレンマ」の話とともに簡単な説明が出ていましたので基本的な概念は分かっているつもりです。この論文のパネル発表を見た時「ゲーム理論を持ち出してきたか・・・」と感心しました。学問をするというのはいろいろな分野について「貪欲」でなければならないと思いました。
なお、これも「半導体サプライチェーンにおけるフォワード階層ベースの在庫モニタリング」と同様、国立台湾大学からの論文です。