ナチズム ドイツ保守主義の一系譜

昨日のニーチェの次に「ナチズム」を持ってくると、何か意図がありそうですが、そういうことではなくたまたまこの順番で本棚に入っていたのでした。
この本はたぶん古典として扱われている本でしょう。初版は昭和43年(1968年)で、私が買ったのは昭和61年です。「ナチズム」という、きわもの的な話題の基礎知識を固めるには、この本のような実証的な本が望ましいでしょう。副題に「ドイツ保守主義の一系譜」とあるように、ナチズムの特異性よりも保守主義との連続性に重きを置いています。また、ミュンヘン一揆までの経緯を細かく調べてあるのが特徴です。そこにこそ、当時の支配階層の一部がナチスを育ててきた形跡が見つかるからです。