ザ・ゴール２

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

「ザ・ゴール２」は邦訳の題名です。「ザ・ゴール」が売れたからということで、２をつけて柳の下のドジョウを狙ってつけたような題名です。原題は「It's not luck」です。「それは運じゃないよ」というところでしょうか。
ザ・ゴールでは物理的な制約を問題として取り上げていましたが、今度は制度とか常識とかいった、慣習的・心理的制約をいかに打破していくか、が問題として取り上げられています。何が根本問題なのかを求めるための方法、それをどのように解決するかを求めるための方法、解決に至るまでの道筋を求める方法、が登場します。この本に書いてあるわけではありませんが仏陀の四諦（苦集滅道）のうち「集（苦しみの原因を知る）」「滅（原因を解決する）」「道（解決に至る道）」に対応しているな、と私は思いました。
設定は「ザ・ゴール」の十年後になっています。両方の本での登場人物の比較を「「ザ・ゴール」と「ザ・ゴールⅡ」の登場人物」に示しました。
熟読に値する本だと思います。