G/G/mにおける待ち時間の近似式の導出

上位エントリー:待ち行列理論の私的総論
G/G/mの待ち行列における待ち時間の近似式は、

    • CT_q\appro\left(\frac{c_a^2+c_e^2}{2}\right)CT_{q(M/M/m)}
    • ただし
      • CT_q:キューでの待ち時間
      • c_aジョブの到着間隔の変動係数。(変動係数とは、標準偏差/平均 のこと)
      • c_e:装置処理時間の変動係数
      • CT_{q(M/M/m)}:M/M/mにおけるキューでの待ち時間
      • m:装置台数

コメント

これの導出方法を記した文章にまだ出会っていません。Factory Physicsによればこれを記した本はJyotiprasad Medhiの「Stochastic Models in Queueing Theory, Second Edition」ですが、私には今、買っても読むキャパシティがありません。昨年の2月10日の「待ち行列理論の本」で書いたのとまったく同じ状態です。あと1年はこの状態かなあ・・・・ ひとまずこれで[待ち行列]のエントリーは終了です。そして何とかして待ち行列ネットワークに進もうと思います。

[待ち行列]のエントリーは、また、理解が進んだら再開します。

脇道

今、去年の2月10日のところを見ていたら

  • 5 キューのネットワーク

というのが目に留まりました。これは「待ち行列ネットワーク」のことでしょう。ちょっとここの目次を広げてみましょう。

  • 5 キューのネットワーク
    • 5.1 マルコフ的キューのネットワーク
    • 5.2 列になったチャネル、あるいはタンデム・キュー
      • 5.2.1 それぞれのフェーズで複数チャネルを持つ列になったキュー
    • 5.3 ジャクソン・ネットワーク
    • 5.4 閉マルコフ的ネットワーク(ゴードン・アンド・ニューウェル・ネットワーク)
    • 5.5 サイクリック・キュー
    • 5.6 BCMPネットワーク
    • 5.7 結論
      • 5.7.1 損失ネットワーク
    • 5.8 問題と補足
    • 5.9 参考文献