象徴天皇
- 作者: 高橋紘
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1987/04/20
- メディア: 新書
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著者は共同通信社に勤め、昭和の一時期「宮内記者会」なるものに常駐していたらしいです。この本のスタンスは「あとがき」の中に以下のように記述されています。
天皇、皇族に関する出版物は、おびただしい量に上る。私が不満に思うのは、天皇制に対し、賛成でも反対でも良いのだが、もう少し実態を知ったうえで議論してはどうか、ということである。皇室取材を始めて13年、本書ではこの間集めた資料をもとに、できるだけ評価を避け、天皇制の実態をありのままに出すよう努めた。天皇制を論じる上で参考になれば幸いである。
内容は目次から拾うと、
となっていて多角的に皇室をとらえています。しかし、平成ももう20年になってしまったので、この本の記述のいくつかはもう変化してしまっているだろうなあ、と想像します。私はこの本を基礎資料として位置づけています。