ダイナミック・ジョブ・ショップ(4)
http://www.public.iastate.edu/~smryan/ie613/Chapter7pt1.pptの続きと思われるhttp://www.public.iastate.edu/~smryan/ie613/Chapter7pt2.pptを訳していきます。
ブログ上では「ダイナミック・ジョブ・ショップ(3)」の続きになります。
一般ジャクソン・ネットワーク(近似分解法)
- 到着過程と出発過程は再生過程によって近似され、ステーションはそれぞれG1/G/m待ち行列として解析される。
- パフォーマンス尺度
- は4つのパラメータ
- によって近似される。(正確な分布を必要としない)
- 参考文献
- Whitt, W. (1983a), "The Queuing Network Analyzer," Bell System Technical Journal, 62, 2779-2815
- Whitt, W. (1983b), "Performance of Queuing Network Analyzer," Bell System Technical Journal, 62, 2817-2843.
- Bitran, G. and R. Morabito (1996), "Open queuing networks: optimization and performance evaluation model for discrete manufacturing systems," Production and Operations Management, 5,2, 163-193.
1クラスGI/G/1開放型ネットワーク・システム
記法
- =ネットワーク内の内部ステーションの数
- とする。全てのについて
-
- ステーションでの外部からの到着のレートの期待値。
-
- ステーションでの外部からの到着間隔の変動係数の2乗(scv)
-
- ステーションでのサービス・レートの期待値
-
- ステーションでのサービス時間のscv
-
- の全ての組について
- =ステーションでのサービスの完了後、ステーションにジョブが向かう確率。
- 即座戻りがないと仮定する。
- =ステーションでのサービスの完了後、ステーションにジョブが向かう確率。
- 個のノードについて、入力は個の数からなる。
完全な分解は本質的に3つのステップで記述される。
- ステップ1:ネットワークのステーション間の相互作用の解析
- ステップ2:個々のステーションでのパフォーマンス尺度の見積り
- ステップ3:ネットワーク全体のパフォーマンス尺度の見積り
ステップ1
- ステーションの2つのパラメータを決定する。
- (i) 期待到着レート
- ただしはステーションでの到着間隔である。
- (ii) 到着間隔の2乗変動係数(scv)
- (i) 期待到着レート
- 3つのサブステップからなる。
- (i) 到着過程の重ね合わせ
- (ii) 全体出発過程
- (iii) 行先に従った出発の分割
ステップ1(i)
到着レートの重ね合わせ
- は「交通量方程式」から得ることが出来る。
- について、
- ただし
- はステーションからステーションへの期待到着レートである。我々はまた
- 、(利用率あるいは「提供負荷」)
- も得る。
- について、
- ステーションからステーション0への期待(外部)出発レートは
- で与えられる。
- スループット
- 期待訪問回数
- 到着時間のscvは交通変動方程式(Whitt(1983b))
- ・・・(1)
- ただし
- かつ
- によって近似出来る。
ステップ1(ii):出発過程
はステーションからの出発間隔の変動係数である。
- ・・・(2)
- もし到着時間過程とサービス過程がポアソンである、つまり、
- ならば、
- は正確であり、
- を導くことに注意しよう。
- もし
- ならば、
- を得、反対にもし
- ならば、
- を得る。
ステップ1(iii):出発の分割
- ステーションからステーションへの到着間隔変動係数
- ステーションからへの出発時間変動係数
- ・・・(3)
式(1)、(2)、(3)は
についての連立一次方程式、交通変動方程式、を形成する。
ステップ2
- KreamerとLagenbach-Belzの公式[Whitt(1983a)によって修正]を用いて期待待ち時間を求める。
- ただし
- もし、ならば、
- もし、ならば、
- もし、ならば、
- ただし