QNA読解:2.3 クラスとルート毎のインプット(4)
上位エントリー:Word Whitt: The Queueing Network Analyzerの構成
「QNA読解:2.3 クラスとルート毎のインプット(3)」の続きです。
「2.3 クラスとルート毎のインプット」の最後は、簡単な例を提示して、「クラス毎の入力」を「標準入力」に変換する方法の復習をしています。登場する例はノードが2つしかない図1のようなネットワークです。
ノード1は40台()、ノード2は10台()の装置から成ります。
ルートは3つ存在します。「2.3 クラスとルート毎のインプット」ではルートに関する入力情報を以下のように表わしています。
ルートの入力をベクトル
(13)で記述するとしよう。ここでベクトルは
(2,2,1; 1,1,1; 1,3,3) (3,3,2; 1,2,0; 2,1,1; 1,2,1) (2,2,4; 2,1,1; 1,2,1) (14)
上で与えられた情報を全て図示するとゴチャゴチャになってしまうので、各工程での処理時間の平均と2乗変動係数は省略して図示します。すると次のようになります。
ルート1は、ノード1で処理を受けたのちすぐノード1に戻る特殊なルートです。まず、
(3)
を用いて
が求まります。次に
(4)
を用いて
となります。これらは図2を見れば直感的に理解出来ます。同様に
(5)
から
となります。
(6)
から、
次に処理時間のほうにいきます。図2では処理時間の情報が書かれていませんが、(14)のベクトルから読み取って下さい。
(7)
から、
(8)
から
よって
また
よって
「QNA読解:2.3 クラスとルート毎のインプット(5)」に続きます。