モーメント母関数による平均と2乗平均の求め方
ここではモーメント母関数というものを紹介し、次に、モーメント母関数から確率変数の平均と2乗の平均を求める方法を示します。
任意の確率変数を考えます。そのモーメント母関数は以下で定義されます。
- ・・・・(1)
- ただしはカッコ内の確率変数の平均を意味する。
(1)の両辺をで微分すると
- ・・・・(2)
(2)でと置くと
つまり
- ・・・・(3)
これでモーメント母関数から確率変数の平均を求める方法が明らかになりました。
次に(2)の両辺をさらにで微分すると
よって
よって
- ・・・・(4)
これでモーメント母関数から確率変数の2乗平均を求める方法が明らかになりました。
なお(1)でと置くと
- ・・・・(5)
となります。