ポアソン分布
到着間隔時間の確率分布が平均の指数分布であるような到着過程(ポアソン過程)において、時間間隔の間に何個到着するかの分布がポアソン分布です。この分布は、個到着する確率がになるというような分布ですから、定義域が離散的な分布です。このポアソン分布は以下であたえられます。時間間隔の間に個の到着がある確率は
- ・・・・(1)
です。
式(1)の証明
数学的帰納法を使って(1)を証明します。まずの時です。
時間間隔に一度も到着しない確率は、到着時刻がより大きい確率であると考えられます。最初の到着の時刻は指数分布で分布しますから、
- ・・・・(2)
ところで、式(1)の右辺でと置いた場合
となるので、の時に式(1)が成り立つことが分かります。
次に、の時に(1)が成り立つと仮定して、の時に(1)が成り立つことを示します。
時間間隔の間に回到着する確率は、[tex:0
となります。一方、の間に回到着する確率は
です。よって、に最初の1回の到着があって次にの間に回到着する確率は
になります。よって時間間隔の間に回到着する確率は、
- ・・・・(3)
となります。式(3)の右辺を変形すると
最後の式の右辺の定積分はをに置き換えても値は変わらないので
よって
よっての時、式(1)は成り立つ。
よって全ての0以上の整数について式(1)が成り立つことが証明できました。