How Factory Physics helps simulation:6.現実的なワーストケースの定義


上位エントリー:Charles R. Standridge: How Factory Physics helps simulation 概要
How Factory Physics helps simulation:5.変動の緩衝」の続きです。

HoppとSpearman (2000)は最小限受入れ可能なシステムの挙動を定義している。この現実的なワーストケースは偶然性が最大のケースと見なすことが出来、つまり、あるエンティティが任意のワークステーションに等しい確からしさで存在している。全てのワークステーションが同じ平均処理時間を持ち、各々が一度に1つのエンティティを作業出来ると仮定すると、この定義は処理時間と到着間隔時間が指数分布で分布していることを導き出す。
 この定義は、シミュレーション・モデルを構築する際に作られる、到着間隔時間の、それより頻度は低いが、処理時間の分布についての仮定に影響がある。指数分布を使用することは、対応するシステムに宿っているより多くの変動をモデルに加える保守的な仮定と見られ、よって必要とするより大きな変動バッファが必要であると結論する結果になる可能性がある。より変動の少ない他の分布や定数を用いた実験を行うことは比較のために必要である。これは結論が採用した分布の仮定に過度に依存していないことを保障するのに役立つ。


How Factory Physics helps simulation:7.利用率の法則」に続きます。