工場にはボトルネックが1つ存在する(2)

この図にはもう一つ使い道があります。それは下図に示すように

ボトルネックをムダに使っているかどうか反省するきっかけになるということです。
ボトルネック工程が工場の生産量を決めているのでした。(ただし、これは作っただけ製品が売れるという状況においての話です。最近のように不景気では、ボトルネックは市場にあるのでそこで生産量が決まってしまいます。そして市場でのボトルネック解消の方法はここで述べている話の範囲外です。) ではそのボトルネックをあなたの工場では100%有効に使用しているでしょうか? 水ならば自然にボトルネックを埋めるように流れていきます。しかし工場内を動く部品はどうでしょうか? 人が動かすにしろ、自動化システムが動かすにしろその動かすルールはボトルネックの装置を常に稼動させるようになっているでしょうか? ボトルネックの装置が空く(=遊ぶ)ことはないでしょうか?
ボトルネックを遊ばせることは工場全体を遊ばせることに等しいのです。何としてもボトルネックを遊ばせないようにしなければなりません。


参考エントリ