法華経(中)

岩波文庫法華経(中)は

  • 化城喩品
  • 五百弟子授記品
  • 授学・無学人記品
  • 法師品
  • 見宝塔品
  • 提婆達多
  • 勧持品
  • 安楽行品
  • 地涌出品

が納められています。
この中からどこか一節を取り出して、自分の感想を述べようと思ったのですが、なかなか考えがまとまりません。これらの章(品)があまり自分の身についていないからなのかもしれません。ところで、この岩波文庫法華経は、もともとのインドの言葉(サンスクリット語)からの直訳も一緒に載せています。それによる各章の題名は以下のようになります。

  • 前世の因縁
  • 五百人の僧に対する予言
  • アーナンダとラーフラの二人および二千人の僧に対する予言
  • 教えを説く者
  • 塔の出現
  • 絶えざる努力
  • 安楽な生活
  • 求法者たちが大地の割れ目から出現した

最後の「求法者たちが大地の割れ目から出現した」というのはおもしろそうな題名ですね。「求法者」というのは「菩薩」のことです。文字通り仏法を求める者たちです。それも何万回も生まれ変って仏法を求める、超人的な能力を持つ者たち、進化した人間たち、です。

 そのとき、他の世界から集まってきた求法者たちの中の、八つのガンジス河の砂の数に等しい求法者が、円形に集まった会衆の中から立ち上がった。かれらは世尊に向かって合掌をし、世尊に礼拝をして、世尊にこのように言った。

この「他の世界」というのは地球以外の世界と考えるのがよいでしょう。つまり彼らは異星人たちです。

「もし世尊がお許しくださるならば、わたしたちもまた、世尊よ、如来が入滅されたのちに、かのサハー世界において、この経説を宣揚し、読誦し、書写し、供養いたしましょう。・・・・」

「サハー世界」というのは漢訳では「娑婆世界」となっていて、要するに地球のことです。異星人たちが地球にて法華経を説くお釈迦様に感激して、では私たちもお釈迦様が許してくださるならば、法華経をこの地球で広めましょう、と言ったというわけです。するとお釈迦様は「それをする必要はない。この地球の地下にはもう数え切れないほどの求法者たちがすでにいるから」と言ってやんわり断ります。すると

 世尊がこの言葉を語るやいなや、このサハー世界はあたり一面に亀裂が生じて割れた。そして、その割れ目から幾千万億という多くの求法者が現れてきた。かれらは身体が金色で、偉大な人物が具えるべき32の吉相を具えていた。

かれらは地中から出てくると、皆、空中に留まりました。これが「求法者たちが大地の割れ目から出現した」の章のはじまりです。
今日のところはここまで。